【セルジオ越後】勝利が必要なエクアドル戦で、なぜ守備重視?森保ジャパンは点の取り方が見えない

【セルジオ越後】勝利が必要なエクアドル戦で、なぜ守備重視?森保ジャパンは点の取り方が見えない

2019.6.25 ・ 日本代表

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 エクアドル戦は勝たなくてはいけない試合だったけど、1-1の引き分けで日本のグループステージ敗退が決まった。残念だけど、これが実力だろう。日本は先制した後に引いてしまって同点に追いつかれた。さらに1-1になった後も、様子を見ながらカウンターというスタイルから抜け出せないまま体力を消耗し、終盤はプレスもかからなくなって追加点が取れなかった。日本は勝点1ではダメだったんだから、もう少し交代も含めてアグレッシブに行くべきだったよね。

 

 一番気になったのは、先制点を取った後の展開だ。追加点を狙ってもっと攻撃に出ればいいのに、「守ってカウンター」のサッカーから抜け出せなかったんだ。1-1になった後も同じだよね。アグレッシブに試合を決めに行っていない。終盤にリスク覚悟の殴り合いを挑むのであれば、もっと早めに攻撃的にシフトしてチャレンジする時間を増やすべきだ。だって、コパ・アメリカは、経験を積む場所なんでしょ?だったら、攻撃のテストに時間をかけてもいいよね。守備的に戦って相手に点を取らせないのが「勝負にこだわる」ことだと考えているなら、それは勘違いだよ。

 極論すれば、負けてもいいけど、攻めてほしかったよね。エクアドル戦に限らず、コパ・アメリカを通して攻撃的な姿勢は感じなかった。特に両サイドバックが全然上がっていかなかったのは残念だったよ。何が怖かったのかな?森保監督が守備重視の指示を出していたなら采配に疑問符が付くし、選手個々の判断で攻撃参加を控えていたなら、あまりに消極的すぎたよ。

 

 それに、このエクアドル戦こそ、3バックを採用して両サイドを上げてもよかったんじゃないかな。そもそも、東京五輪のチームは3バックをベースに作ってきたはずだよね。なのに、この3試合はすべて4バックで通している。今までの強化は何だったのという話になるよ。

 

 決定力不足という古い課題も解消できなかったよね。決めるべきエースが日本サッカーにはいない。アジアレベルやフレンドリーマッチでは取れるけど、強い相手からは取れないんだ。国内で6人交代の親善試合ばかりやっていても、レベルは上がらないということだよ。 森保ジャパンは、「失点したら困る」というイメージが強すぎるのかもしれないね。守って守ってという戦い方は、チャレンジとは言えないし、結局このチームは点を取るための手段を見つけられなかった。前線の個の能力に任せるだけでは、チームとしての成長は望めないだろう。

 

 選手個々に目を移しても、安定して力を発揮できた選手はいなかった。久保は要所で良いプレーを見せていたけど、全試合にフル出場したわけではないし、ゴールもアシストもない。三好も活躍したのはウルグアイ戦のみで、FW陣に至っては1ゴールもしていないんだ。これでは物足りないよね。

 

 いずれにせよ、今回のコパ・アメリカはぶっつけ本番だった印象があまりに強いよ。東京五輪世代を中心に挑んだけど、エクアドル戦で5人のオーバーエイジを使ったから、シミュレーションも中途半端になり、来年はこの選手が軸でこういうスタイルが土台になるというのが見えなかった。やっぱり、きちんと準備をしないと貴重な機会を生かせないということだ。

 真剣勝負で経験を積ませたいなら、その準備をキリンチャレンジの2試合ですべきだったんだ。それができなかったから、コパ・アメリカ初戦のチリ戦で混乱が起こり、0-4という大敗を喫したんだろう。得失点差でグループステージ突破を逃したことを考えれば、この初戦の大量失点が一番悔やまれるところだからね。準備ができていれば、4失点という結果にはならなかったんじゃないかな。

 

 もし、エクアドル戦に勝っていれば、ベスト8でブラジルと対戦できた。経験を積ませたいなら、この試合こそ絶好のチャンスだったわけだ。結局、準備不足が響いて、もっとも経験になるチャンスを逃しているとうことだよね。行き当たりばったりとは言わないけど、本当の強化の場は何なのかというプランニングを協会は考えるべきだよ。

 

 東京五輪代表の骨格は定まらなかったし、この選手がA代表の主力になるという新戦力も出てこなかった。なおかつ1勝もできていない。単に270分を消化し、コパ・アメリカという貴重なテストの場を最大限に生かせなかったのが残念でならないよ。

 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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