「屈辱を受けた!」チームの主将に噛みついたイ・ガンインを韓国紙が徹底擁護!「いじめ説が再燃か」

「屈辱を受けた!」チームの主将に噛みついたイ・ガンインを韓国紙が徹底擁護!「いじめ説が再燃か」

2020.9.22 ・ 海外サッカー

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 ふたたびその周辺が騒がしくなってきた。


 現地日曜日に開催されたラ・リーガ第2節、セルタ対バレンシアの一戦。その34分だった。0-1でビハインドを背負うバレンシアはゴンサロ・ゲデスがファウルを受け、敵ゴール前やや右寄りの位置でFKのチャンスを得る。絶好の機会とボールを掴んだのは左利きの韓国代表MF、イ・ガンインだった。



 しかし、同じく左利きで主将のスペイン代表DFホセ・ルイス・ガヤが詰め寄り、自身がキッカーを務めると主張。イ・ガンインはボールを後ろに隠すなど激しく抵抗し、チームメイトを交えて口論にも発展したが、最後はその権利を強引に奪われる格好となった。


 結果的にガヤのショットは枠を大きく外れ、イ・ガンインはハーフタイムで交代を命じられてしまう。チームは1-2で敗れ去った。

  試合後のSNS上ではイ・ガンインの振る舞いについて賛否両論が渦巻いたが、韓国の全国スポーツ紙『スポーツソウル』日本語版は「FK口論で再燃したイ・ガンイン“いじめ”説、バレンシア残留が正しい選択か」と銘打ち、踏み込んだ論調を展開した。


 同紙はまず、「ガヤは本来フリーキッカーではない。キックがずば抜けているわけでも得点力の高い選手でもないのに、イ・ガンインからボールを奪って機会を逃してしまった」と断じる。さらに「このような場面はサッカーでよく見られる光景だ」と前置きしつつ、次のように続けた。


「問題は、イ・ガンインとガヤとでは同等な立場にはないという点だ。まだ10代のイ・ガンインは絶対的な弱者。一方のガヤはチームの主将としてその立場がしっかりした選手だ。しかもイ・ガンインはすでに昨シーズン、チーム内で“いじめ”に近い待遇を受け、傷ついた。マンチェスター・シティに移籍したフェラン・トーレスが明かしたように、一部のベテラン選手はトーレスやイ・ガンインなどユース上がりの若い選手たちに声をかけず、透明人間扱いをした事実を暴露して話題になっただろう。今回も、イ・ガンインの意志が尊重してもらえない場面が公開されたのだ」 チームを率いるハビ・ガルシア監督は「フリーキックを誰が蹴るかが重要なのではない。よりうまく蹴ることが重要だ」と話して火消しに努めたが、『スポーツソウル』紙は地元メディア『エルデス・マルケ』が掲載した「フリーキックの位置やキックの質を見ると、論理的にはイ・ガンインが蹴るべきだった」との論調を引用している。


 さらに同紙は、バレンシアとイ・ガンイン側が進めている契約延長交渉についても疑問を呈した。


「バレンシアは2022年で終了する契約を05年まで延長したい考えで、イ・ガンインもその積極的な態度に移籍の意思を撤回し、残留する方向に決めた。だが、(立場が)尊重されない環境で潜在能力を100%発揮できるだろうか」


 そこに来て、新政権でリスタートを切ったバレンシアのスタイルは、かならずしもイ・ガンインにマッチしていないと説く。


「彼は主にセカンドトップでプレーしているが、チームのビルドアップは円滑ではなく、ボールにあまり触れていない。それでもセルタ戦では前半45分間で28回のボールタッチを試みて100%のパス成功率を記録した。なのに、前半終了後に交替されられる屈辱を味わったのだ」


 夏の退団騒動から一転して新指揮官の信頼を獲得し、開幕戦(レバンテ戦)では2アシストをマークして快勝に貢献したイ・ガンイン。今回のFK騒動はあくまで一過性のものなのか、それとも、チーム内に燻る火種をふたたび再燃させてしまったのか──。バレンシアは土曜日、岡崎慎司を擁するウエスカとホームで次節を戦う。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部



記事提供:サッカーダイジェストWEB

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