「許せない!」パリSG選手全員が参加した、ドルトムント戦後のバカ騒ぎムービーが流出。非難の矛先は…【現地発】

「許せない!」パリSG選手全員が参加した、ドルトムント戦後のバカ騒ぎムービーが流出。非難の矛先は…【現地発】

2020.2.23 ・ 海外サッカー

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 チャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16でドルトムントに敗北したパリ・サンジェルマン(パリSG)。その選手たちが、敗北の48時間後、上半身裸で踊りながら馬鹿騒ぎをしていたことが現地時間21日に判明、フランスに衝撃と波紋が広がっている。


 テレビ番組『LA CHAINE L’EQUIPE』の討論プログラム『L’EQUIPE D’ESTELLE』によると、このイベントはマオロ・イカルディ、エディンソン・カバーニ、アンヘル・ディ・マリアの誕生日を祝ったもので、オーガナイズしたのはスポンサーだという。


 映像はネット上に多数アップされており、番組内ではネイマール、カバーニ、ケイロル・ナバスらが上半身裸で踊り、抱き合ったり上着を振り回しているシーン、ドレス姿の女性たちがセクシーダンスを披露するシーン、派手にきめたネイマールが、スポンサーのカメラマンらしき男性の前でポーズをとり、ふざけて誰かの首を叩いているシーンなどが、次々に流れた。


 どうやらこの会には、全選手が参加したようだ。キリアン・エムバペも映像内に出現しており、裸踊りはしていないが、DJブースでレコードを回したり、通常の服装でボクシングゲームに挑戦したりしていたようだ。映像は、選手たち自身や参加者が撮影したもので、好き好きにソーシャルネットに流したという。

 同番組では、このシーンを目にしたアニメーター(司会)のエステル・ドニ女史をはじめ、全出演者の目がテンに。『FRANCE  FOOTBALL』誌のナビル・ジェリット記者は、「敗北の鬱憤をみんなで晴らし、かえって団結が強まるんじゃないか」とコメントしたが、元フランス代表ヴィカシュ・ドラソは一刀両断した。


「試合後の打ち上げはよくあることで、それ自体を批判する気はない。ただ、タイミングがどうだろう。額に汗を浮かべて働き、なけなしのカネをはたいてドルトムントまで行き、挙句にひどい目に遭って帰国したサポーターは、これを見てどう思うだろう? 選手たちは、人々の生活や現実からあまりにかけ離れてしまっている」


 そして、続く討論番組『L’EQUIPE DU SOIR』でも、この話題が最初のテーマになった。


 ここでは「選手たちがプライベートで何をしようが自由だ」(アナリストのジル・ファヴァール氏)、「クラブが選手たちをまとめていないのだから、選手たちを非難することはできない。それに南米選手たちにとっては、こういう騒ぎやダンスはごく普通のこと」(『L’EQUIPE MAGAGINE』誌のエリック・ビルデルマン記者)といった意見が出た。 これらに真っ向から反論したのは、元ポーランド代表でCLを戦った経験をもつリュドヴィック・オブラニャックだ。怒りを隠さず、このようにまくしたてた。


「正直に言って、僕も現役時代に夜遊びをしたことはある。だが、CL前後にこんなことをするなんて、絶対にあり得ない。考えたことも、したこともない。パリのサポーターに、どう思ったか聞いてみるといい。これは、選手たちがクラブにブラ・ドヌール(片腕を上げもう一方の手で二の腕を叩く侮蔑の動作)をしたとしか思えない」


 またフィジカルトレーナーのボブ・タリ氏も、「試合や遠征の疲れが取れていないのに、こんな夜の馬鹿騒ぎをすれば、疲労回復まであと3日はかかる」と指摘した。


「試合前はもとより、試合後も、絶対にあってはならないことだ。まずは試合結果を真摯に受け止め、分析し、疲労を取ってリスタートしなければ。誕生パーティーは、もっと後にずらしてやるべきだ」


 元代表監督のレイモン・ドメネクは、「昔はこうした騒ぎを家でやったとしても、本当にプライベートな内輪のものだったから、話題にすらならなかった」とこぼした。


「だが、ソーシャルネット時代になって狂ってきた。内輪でそっとやるのは許せるが、映像を流すことは許せない」

 ドルトムント戦敗北以来、パリSGをめぐっては、疑問や問題が噴出している。プレスネル・キンペンベの兄が、やはりソーシャルネット上で、トーマス・トゥヘル監督を「売女の息子!」と侮蔑する事件まで起きた。選手であるキンペンベ本人も批判の対象になったため、兄が21日に謝罪したばかりだ。


 こうした動きに対して、クラブは沈黙を守っており、トゥヘル監督も孤立無援の気配が漂っている。この馬鹿騒ぎの直後となる21日17時半、チームはマスコミをシャットアウトして練習を再開したが、前出のボブ・タリ氏は「朝まで騒いだ以上、アルコールを抜いて、酸素吸入を基本にした軽いトレーニングにせざるを得ないだろう」と指摘した。


 果たして、パリのスターたちは今後、どう戦うのだろうか。


 皮肉だったのか本気だったのか、ネイマールは21日、酔いどれながら、今年はリオのカーニバルのためにブラジルに帰国しないと発表した。フランス人は、このビッグニュースを爆笑で迎えるしかなかった。


取材・文●結城麻里

text by Marie YUUKI

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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