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木崎伸也のシュヴァルべを探せ 第2回

日本代表にとっては悲報...絶不調だったバイエルンのV字回復

2022/11/02 木崎 伸也 木崎 伸也
日本代表にとっては悲報...絶不調だったバイエルンのV字回復

 日本代表にとってあまりありがたくないことがブンデスリーガで起きている。絶不調に陥っていたバイエルン・ミュンヘンがV字回復し、同クラブ所属のドイツ代表選手たちが軒並み調子を上げているのだ。

 ドイツは9月にUEFAネーションズリーグを2試合戦い、まずはハンガリーに0対1で敗れ、その3日後にイングランドに一時は2点をリードしながら3対3で引き分けてしまった。

バイエルンの不振はドイツ代表に影響

 特に批判が高まったのがハンガリー戦だ。5バックで守る相手を崩せず、軽率なパス回しから何度も危険なカウンターを受けてしまった。キッカー誌はこんな辛辣な見出しをつけた。

「勇気なし。創造性なし。頭脳なし」

 この低調なパフォーマンスの最大の原因とされたのが、バイエルン勢の不振だ。

 ユリアン・ナーゲルスマン体制2年目となった今季のバイエルンは、シーズン最初のドイツスーパーカップでライプツィヒに勝利し、ブンデスリーガでも開幕から3連勝を飾って好スタートを切った……と思われた。

 しかし、4節のボルシアMG戦で引き分けると雲行きが怪しくなり始める。そこからブンデスリーガで3分1敗。7節のアウクスブルク戦で敗れ、順位は5位にまで落ちてしまった。

 アウクスブルク戦は9月17日。ハンガリー戦の1週間前のことだ。ハンガリー戦ではミュラー、ニャブリ、ザネ、キミッヒら4人のバイエルン所属選手が先発したが、明らかに動きが重い。多くのメディアが「バイエルンの不振がドイツ代表に影響している」と指摘した。

ナーゲルスマンは影の代表監督?

 ビルト紙は冗談まじりにこう報じた。

「ドイツ代表のW杯のパフォーマンスはバイエルンにかかっているだろう。もはやナーゲルスマンが影の代表監督だ」

 ナーゲルスマンは8節(9月30日)のレバークーゼン戦を落としたら解任されるのではないかという噂まで流れた。

 だが、やはりナーゲルスマンは並の監督ではなかった。レバークーゼン戦を4対0で勝利して危機を乗り越えると、勢いに乗って5試合で4勝1分と完全復活。CLでもバルセロナやインテルと同居する難しいグループに入りながら、全勝して首位突破を決めた。

 ナーゲルスマンはどうやってチームを復活させたのか? 大きく2つある。

 1つ目は練習のシンプル化だ。

 ナーゲルスマンはドイツきっての戦術家として知られ、毎日のように新しいメニューを提供することを哲学にしていた。思考力を問う複雑なメニューだ。だが、過密日程が続くバイエルンでは、多くの選手がそれを負担に感じていた。

 そこでナーゲルスマンは方針を修正し、試合までにほぼ同じメニューを繰り返すようにした。また、選手たちを試合ごとに異なるポジションで起用することが多かったが、システムを4−4−2から4−2−3−1に戻して各選手のポジションを固定。ようは「頭」にかかる負担を減らしたのだ。

 「体」にかかる負担も減らした。カタールW杯の皺寄せで今季は特に過密日程になっていることを考慮し、オフを増やしたのである。バルセロナ戦の2日前をオフとし、ホッフェンハイム戦の2日前にはキミッヒとコマンが「Backstreet Boys」のコンサートに出かけた。

『バイエルン・ブロック』も再興か

 こういう取り組みによってバイエルンの選手は心身ともにフレッシュさを取り戻した。それはドイツ代表にもいい効果をもたらすと見られている。

 負傷から復帰して好プレーを連発しているレオン・ゴレツカは、ビルト紙の取材にこう答えた。

「『バイエルン・ブロック』(バイエルンの選手たちがドイツ代表のピッチに同時に立ってブロックをつくること)は伝統的にドイツ代表で重要な存在になってきた。ドイツ代表のフリック監督も、バイエルンの選手たちが再び好調になってきたことを喜んでいるだろう」

 トーマス・ミュラーも「このリズムを維持できたら、間違いなくカタールへいい状態で飛べる」と手応えを語った。

 ドイツが不調のままW杯を迎える可能性があったが、それは甘い期待に終わりそうだ。日本はW杯の初戦で「最高のドイツ」を想定しておくべきだろう。(文・木崎伸也)

写真提供:getty images

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木崎 伸也 木崎 伸也

1975年1月3日、東京都生まれ。中央大学大学院理工学研究科物理学専攻修士課程修了後、2002年夏にオランダに移住、翌年からドイツを拠点に日本人サッカー選手を中心とした取材を行う。2009年に帰国した後も精力的に活動し『Number』『週刊東洋経済』『週刊サッカーダイジェスト』『サッカー批評』『フットボールサミット』などに寄稿、著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則』(サッカー小僧新書)などがある。近年は小説『アイム・ブルー』の執筆や漫画の原作、2018年10月よりサッカーカンボジア代表のスタッフ等、活動の場を広げている。

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