一時は2点のビハインドを追いついたU-22日本代表、試合終盤で決勝点を奪われベルギーに惜敗

日本時間28日、欧州遠征中のU-22日本代表がU-22ベルギー代表と対戦。スペインのムルシアで行われた一戦は、ベルギーが前半のうちに2点をリードするが、日本は粘りを見せ、佐藤恵允、鈴木唯人のゴールで同点に追いつく。
しかし後半41分、ベルギーに勝ち越しを許すと、このゴールが決勝点となり、ベルギーが追いすがる日本を3対2で振り切った。
ドイツ戦から、メンバーを7人変更して臨んだ日本。スタメンはGK小久保玲央ブライアン、最終ラインは右から中村拓海、西尾隆矢、鈴木海音、加藤聖。ダブルボランチにキャプテンマークを巻いた藤田譲瑠チマと川﨑颯太。右に松村優太、左に平岡大陽、トップ下に鈴木唯人。ワントップに木村勇大が入る、4-2-3-1でスタートした。
先制したのはベルギー。前半5分、日本の最終ラインからの縦パスをインターセプトすると、ラマザニがドリブルで持ち上がり、ゴール左に強烈なシュートを流し込んだ。
その後もベルギーが素早いパスワークで日本のプレスをかいくぐり、ゴール前に進入する場面が続く。後手に回る日本は、我慢の時間を強いられることに。
前半20分、日本は中盤でのボールロストからゴール前に運ばれると、フェルテセンが強烈なシュートを突き刺して2点目。攻勢に出るベルギーが、早々にリードを広げた。
流れを変えたい日本は前半32分、右サイドバックの中村に替えて、内野貴史を投入。さらに後半開始から、川﨑、松村、平岡、木村勇大に替えて、山本理仁、佐藤恵允、細谷真大、木村誠二が入る。
選手交代で流れを引き寄せたい日本。後半9分には、加藤のコーナーキックを木村が頭で逸らし、ファーサイドに流れたところを、途中出場の佐藤がダイレクトシュート。佐藤がドイツ戦に続くゴールを決め、1点を返す。
そして後半19分、山本のインターセプトから藤田が右に展開し、鈴木がドリブルで持ち上がると、右足で強烈なシュート。狙いすました弾道はゴール左に突き刺さり、2点ビハインドの日本が同点に追いついた。
勝ち越しを狙う日本は後半36分、加藤に替えて、西川潤を投入。しかし後半41分、日本は自陣でボールを奪われると、ファーセンにクロスを合わせられて失点を許してしまう。
まずは同点に追いつきたい日本。後半42分、鈴木に替えて山田楓喜が入る。投入直後、山田はシュートチャンスを迎えるが、わずかにゴール左。惜しい場面だったが得点にはならなかった。
終了間際には立て続けにチャンスを迎えるが、ベルギーのゴールをこじ開けることはできず。日本は2対3でベルギーに敗れた。悔しい結果となったが、2点のビハインドから追いつくなど引き分けに終わったドイツ戦に続き、粘り強く戦ったU-22日本代表。失点の多さなど課題も含め、パリ五輪を目指すチームにとって有意義な欧州遠征となった。