欧州遠征中のなでしこジャパン、長谷川、田中のゴールでポルトガルから逆転勝利

現地時間7日、なでしこジャパンが国際親善試合でポルトガル女子代表と対戦。アウェイの地で戦うなでしこは先制を許したが、長谷川唯、田中美南のゴールで逆転し、2対1で勝利。欧州遠征初戦を白星で飾った。
7月にFIFA女子ワールドカップを控え、欧州遠征中のなでしこジャパン。アウェイのポルトガル戦に臨むスタメンは、GK山下杏也加、最終ラインは右から宝田沙織、三宅史織、南萌華。右ウイングバックに清水梨紗、左に杉田妃和。ダブルボランチに長野風花、長谷川唯。2シャドーに猶本光と藤野あおば。ワントップに田中美南が入る、3-4-2-1でスタートした。
立ち上がりから、攻勢に出るのがホームのポルトガル。最終ラインからボールを繋いでビルドアップするポルトガルに対し、なでしこは良い形でボールを奪うことができず、受け身に回る時間が続く。
日本のチャンスは前半9分、藤野が右の高い位置からクロスをあげると、左ウイングバックの杉田がゴール前に走り込み、ヘディングシュート。完璧なタイミングでとらえたシュートだったが、惜しくもGK正面。先制ゴールはならなかった。
前半18分には、なでしこがパスをつないで組み立てると、清水が中央へパスを送り、田中が反転して左足でシュート。ボールはゴールの枠を外れたが、なでしこらしいパスワークから、フィニッシュに持ち込んだ場面だった。
前半25分、ポルトガルが先制する。最終ラインからのロングボールを中央で収めると、スルーパスで最終ラインを突破し、ジェシカの折り返しをカペタが右足で押し込んだ。
直後にもなでしこはピンチを招くが、GK山下が体を張ってセーブ。すると前半35分、なでしこは左サイドを崩すと、杉田、田中とパスをつなぎ、最後は長谷川がダイレクトで合わせて、同点に追いついた。
なでしこは後半開始から、宝田に替わり、守屋都弥を投入。清水が3バック、守屋が右ウイングバックに入った。
後半7分、清水からのピンポイントパスに反応した田中がゴール前でシュートを放つが、GKが左手一本でセーブ、惜しくもゴールはならなかった。
後半8分には、長谷川からのロングパスに再び抜け出した田中が、左足アウトサイドでボールを浮かせてGKをかわす、技ありシュートで勝ち越しに成功した。
後半14分、猶本、田中に替えて、岩渕真奈、植木理子がピッチに入る。その後、藤野が惜しいへデングシュートを放ち、ベテランの岩渕がゴール前で存在感を発揮するなど、なでしこが躍動。
後半32分には藤野、杉田に替えて、宮澤ひなた、清家貴子を投入。4-4-2に変更したことで、受け身に回る時間が長くなったが、最後まで集中を切らさずに対応。なでしこがアウェイの地で逆転勝利を収めた。
欧州遠征中のなでしこジャパン。次戦は12日(水)アウェイでデンマークと試合を行う。試合は深夜1時キックオフ、NHK-BS1で生中継される。