なでしこジャパン、連携ミスから失点、デンマーク女子代表に0-1で敗れる

現地時間11日、欧州遠征中のなでしこジャパンがデンマーク女子代表と対戦。アウェイの声援を浴びて戦うなでしこは、オウンゴールで喫した失点が最後まで響き、0対1で敗戦となった。
7月下旬に開幕するFIFA女子ワールドカップのメンバー発表前、最後の公式戦。注目のスタメンはGK山下杏也加、最終ラインは右から三宅史織、キャプテンマークを巻いた熊谷紗希、南萌華。右ウイングバックに清水梨紗、左に遠藤純。ダブルボランチに長野風花と長谷川唯。インサイドに藤野あおばと岩渕真奈。ワントップに植木理子が入る3-4-2-1でスタートした。
立ち上がりから、攻勢に出たのがデンマーク。4-3-3でピッチをワイドに使うデンマークに対し、守備時5バックのなでしこは後ろに重心がかかってしまい、効果的な形でボールを奪うことができない。
また最終ラインに人が多く、中盤と前線に人が少ないため、ビルドアップで苦戦を強いられてしまう。その中で、左サイドの遠藤が高い位置をとり、攻撃に変化をつけようと試みる。
なでしこのチャンスは前半39分、長谷川のパスに清水が抜け出すと、中央の岩渕へパスを送る。岩渕が個人技でシュートに持ち込むが、GKの正面を突いた。
徐々に両ウイングバックが高い位置をとり、デンマークを押し込み始めるなでしこ。後半7分には、遠藤のフリーキックに三宅が頭で合わせるが、ゴールを捉えることはできなかった。
後半13分、岩渕、三宅に替えて、宮澤ひなた、守屋都弥を投入。すると、直後に宮澤がミドルシュートを放つなど、積極的なプレーで勢いをもたらす。
後半19分には守屋のクロスがファーサイドに流れ、宮澤のパスに走り込んだ遠藤が左足で強烈シュート。GKにストップされたが、デンマークの守備陣を揺さぶる攻撃を見せた。
後半30分、植木に替わり、U-20W杯のMVP、浜野まいかがピッチに入る。しかし後半33分、デンマークのロングボールに対し、南が頭でGK山下に返そうとしたボールがオウンゴールになってしまい、ついに均衡が敗れた。
後半39分には、途中出場の浜野がミドルシュートを打つが、わずかにゴールの上。1点が遠い。後半42分には遠藤に替えて、杉田妃和を投入。最後の交代カードを切る。
なでしこは途中出場の守屋、宮澤、浜野が積極的にゴールを目指すが、体格に勝るデンマークの守備を崩すことはできず。0対1で試合終了の笛が鳴った。