女子W杯まで後1年、なでしこがゴールラッシュでセルビアを圧倒
日本時間25日、サッカー女子日本代表“なでしこジャパン”が、アウェイでセルビア代表と対戦。欧州遠征一試合目は、終始なでしこが主導権を握ると、大量5ゴールを奪って完勝。池田太監督のもと、チームとして仕上がりの良さを示した。
FIFAランキング36位のセルビアとの一戦。スタメンはGK山下杏也加、最終ラインは右から清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、宮川麻都。ダブルボランチに長野風花と林穂之香。右に長谷川唯、左に杉田妃和。2トップに田中美南と植木理子が入る、4-4-2でスタートした。
なでしこは立ち上がりから、持ち前のパスワークでセルビアゴールに迫る。前半22分には、長谷川を起点に鮮やかなパスワークで右サイドを崩すと、清水のクロスボールに反応した杉田がヘディングシュート。ゴールの左に外れたが、なでしこらしさが見られた攻撃だった。
そして前半28分、清水のロングパスに反応した植木が、最終ラインの裏に抜け出してヘディングシュート。ゴール右隅に流し込み、先制ゴールを奪った。
なでしこは守備でも積極性を見せ、奪ったボールを素早く前線に展開。チームとして意思統一された場面が随所に見られ、良いリズムで前半を折り返す。
後半15分、林、植木に替わり、猶本光、宮澤ひなたを投入。すると後半17分、右サイドの宮澤がクロスをあげると、中央に走り込んだ猶本が頭であわせてゴール。途中出場の二人が鮮やかな連携を見せ、追加点を奪った。
さらに後半31分には、後方からのスルーパスに抜け出した宮澤がドリブルで持ち上がり、GKのニアサイドを抜いて3点目。
後半33分には田中、宮川に替えて、千葉玲海菜、宝田沙織が入る。直後の後半36分には、代表デビュー戦となった千葉が、長谷川からのパスをファーサイドで合わせてゴール。4点目を奪った。
後半40分には杉田、長野に替えて、成宮唯、高橋はながピッチに入る。この交代により、キャプテンの熊谷をボランチで起用するオプションを試すと、後半43分には長谷川のクロスをGKが弾き、こぼれたボールを成宮が押し込んで5点目。圧巻のゴールラッシュでセルビアを一蹴した。
途中出場の選手を含め、高いクオリティを見せたなでしこ。次戦のフィンランド戦は、28日(火)深夜2時32分より、BSフジで録画中継される。
写真提供:getty images