W杯登録メンバー発表前ラストマッチ、日本はエクアドル代表に苦戦しスコアレスドロー
27日、キリンチャレンジカップの日本代表対エクアドル代表が、ドイツのデュッセルドルフで行われた。試合はエクアドルが押し込む展開ながら、日本はGKシュミット・ダニエルの再三に渡る好セーブで無失点に抑え、スコアレスドローに終わった。
カタールW杯のメンバー登録前、ラストマッチ。23日のアメリカ戦から中3日の状況で、森保一監督は選手を全員入れ替えて臨んだ。
スタメンはGKシュミット・ダニエル。最終ラインは右から山根視来、谷口彰悟、伊藤洋輝、長友佑都。ダブルボランチにキャプテンマークを巻いた柴崎岳と田中碧。右に堂安律、トップ下に南野拓実、左に三笘薫。ワントップに古橋亨梧が入る、4-2-3-1でスタートした。
開始から日本はエクアドルの圧力を受け、守備に回る時間が増える。攻撃では三笘の突破からチャンスメイクするが、決定的な形を作るには至らない。
その後も、エクアドルがボールを支配する時間が続く。日本のチャンスは前半40分、相手のパスをゴール前で古橋がインターセプトし、左足でシュートを打つが、GKにストップされた。
対するエクアドルは、前半43分にイバーラが左サイドを突破し、中央に切れ込んでシュート。あわやゴールの場面だったが、ゴールポストを直撃した。
前半終了間際にも、日本はコーナーキックでピンチを招くが、GKシュミット・ダニエルが右手一本でシュートをかき出した。
後半開始から、古橋に替えて上田綺世を投入。後半12分には三笘が突破を図り、中央にグラウンダーのクロスを入れる。南野がフリーで左足を振り抜くが、シュートはゴール左に外れた。
後半22分、南野、三笘、柴崎に替えて、鎌田大地、相馬勇紀、遠藤航が入る。後半25分、相馬が左サイドをドリブルで突破し、中央へクロス。上田が頭で合わせるが、シュートはゴールを捉えることができなかった。
選手交代により、リズムを作り始めた日本。後半33分には堂安のミドルシュートをGKが弾き、上田が頭で押し込むが、これもGKのセーブに遭い、ゴールはならなかった。
日本がチャンスを作り、流れを引き戻したかに見えたが、後半36分、谷口がペナルティエリアでエストラダを倒してしまい、PKを献上。これを途中出場のバレンシアが狙うが、シュミット・ダニエルがストップ。ゴールを許さない。
後半38分、長友、堂安に替わり、吉田麻也と伊東純也が入る。これにより、谷口、吉田、伊藤の3バック、両サイドに山根と相馬。中盤の底に遠藤。インサイドに田中と鎌田。2トップに上田と伊東が入る、3-3-2-2にチェンジした。
後半44分には、伊東のキープから鎌田がドリブルで進入し、強烈なシュートを打つが、これもGKの好セーブに遭い、ゴールならず。
日本は最後まで足を止めずにゴールを目指したが、互いに譲らずスコアレスドローに終わった。
写真提供:getty images