宮澤、植木の2ゴールでなでしこジャパン、ニュージーランドに若手の活躍で完勝
9日、MS&ADカップが長野県の長野Uスタジアムで行われ、なでしこジャパンがニュージーランド女子代表と対戦。雨中の試合は、なでしこが宮澤ひなた、植木理子の2ゴールでニュージーランドを一蹴。ナイジェリア戦に続き、2対0で勝利を収めた。
FIFAランキング11位のなでしこと、22位のニュージーランドの一戦。海外組が先発に6人並んだなでしこのスタメンは、GK山下杏也加、最終ラインは右から高橋はな、熊谷紗希、南萌華。右に清水梨紗、左に遠藤純。ダブルボランチに杉田妃和と林穂之香。ワントップに植木理子、右に藤野あおば、左に宮澤ひなたが入る、3-4-3でスタートした。
前半から攻勢に出たのが、ホームのなでしこ。U-20W杯で準優勝したヤングなでしこの主力であり、初スタメンの藤野が積極的にシュートを打ち、チームに勢いをもたらす。
さらには左サイドのドリブラー・遠藤が、得意の突破でチャンスを演出。ニュージーランド守備陣をゴール前に釘付けにする。
そして前半44分、宮澤が遠藤とのパス交換でゴール前に進入すると、左足を振り抜き、コントロールシュートをゴール右に流し込んだ。
前半終了間際に、先制点をあげたなでしこ。後半開始から杉田に替えて、長野風花を投入。
すると後半16分、長野が落ち着いたボールキープを見せ、ピンポイントクロスを入れると、植木が中央でDFと競り合いながらヘディングシュート。鮮やかにゴールに流し込み、待望の2点目を奪った。
リードを広げたなでしこ。後半24分には林に替えて、宝田沙織を投入。3バックの左に入り、熊谷がボランチへ移動する新布陣にトライする。
後半30分には、藤野がドリブル突破から強烈なシュートを放つ。ゴール左に外れたが、思い切りの良さが光ったプレーだった。
後半37分には、遠藤、高橋に替えて、小山史乃観と乗松瑠華。後半45分には、宮澤に替えて、宮川麻都がピッチに入る。この交代により、長野が左ウイング、宮川がボランチに入った。
後半アディショナルタイムには、コーナーキックのボールを熊谷がボレーで狙ったが、クロスバーを直撃。直後には、藤野のインターセプトから長野が決定機を迎えるが、シュートはゴールを大きく外れた。
メンバーを替えながら、最後までプレー強度を落とさないなでしこ。6日のナイジェリア戦に続き、3-4-3という新たなシステム、U-20W杯準優勝メンバーを試しながら、2対0でニュージーランドに完勝した。