リトルなでしこ、谷川の4試合連続ゴールで強豪スペイン相手に先制するも逆転負けで準決勝進出ならず
日本時間22日、インドのゴアでU-17女子ワールドカップの準々決勝が行われ、U-17女子日本代表がU-17女子スペイン代表と対戦した。
日本は前回王者相手に劣勢を強いられる中、谷川萌々子の4試合連続ゴールで先制するが、後半終了間際に2点を奪われ、逆転負けを喫した。
負ければ終わりのノックアウトステージ。日本のスタメンはGK岩崎有波、最終ラインは右から吉岡心、古賀塔子、キャプテンマークを巻いた中谷莉奈、大矢さくら。ダブルボランチに眞城美春と谷川萌々子、右に白垣うの、左に松永未夢。2トップに今野真帆と辻澤亜唯が入る、4-4-2でスタートした。
立ち上がりから、一進一退の攻防が続く。日本はダブルボランチの眞城、谷川を起点に、右の白垣、左の松永が攻め上がり、チャンスを作ろうと試みる。
守備では今野、辻澤の2トップが、ビルドアップするスペインの最終ラインにプレッシャーをかけ、中盤でのボール奪取から攻撃に転じていく。
一方のスペインは前線のカマチョやリブラン、アベサガなどが個の強さを活かし、ドリブル突破を仕掛ける。
前半33分、要注意のアタッカー、カマチョが右サイドを抜け出し、強烈なシュートを打つが、GK岩崎が体を張ってストップ。
前半35分には、ペナルティエリアに進入したカマチョをGK岩崎がスライディングで倒してしまい、PKを献上。これをカマチョが蹴るが、ゴールの枠を大きく外れた。
スペインが試合を支配する展開で後半に突入すると、後半4分には左サイドのコラレスがゴール至近でシュートを打つ。これもGK岩崎がブロックし、得点を許さない。
後半15分、日本は松永に替えて樋渡百花を投入する。そして後半21分、劣勢の日本がワンチャンスをものにする。
スペインのクリアボールを谷川が拾うと、左足を一閃。強烈なロングシュートを突き刺し、大黒柱の4試合連続ゴールで先手を取った。
その後も自力に勝るスペインが猛攻を仕掛けるが、日本はGK岩崎を中心にゴールに鍵をかける。後半40分、日本は白垣に替えて柴田瞳を投入し、逃げ切りを図る。
しかし後半42分、ヴィッキーに中央からゴールをこじ開けられ、同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムには、またもヴィッキーに決められてスペインが逆転に成功。
日本は最後まで戦い抜いたが、前回王者のスペインに力の差を見せつけられる敗戦となった。
写真提供:getty images