【町田】「人間性が素晴らしい」ポポヴィッチ監督も絶賛!J2初挑戦の新主将、水本裕貴に寄せられる絶大な信頼

【町田】「人間性が素晴らしい」ポポヴィッチ監督も絶賛!J2初挑戦の新主将、水本裕貴に寄せられる絶大な信頼

2020.8.12 ・ Jリーグ

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[J2・10節]町田0-2千葉/8月9日(日)/町田GIONスタジアム


 0−2での敗戦を告げるホイッスルがGスタに鳴り響くと、水本裕貴はユニフォームの裾をまくり上げて顔の汗を拭った。09年、京都在籍時代に対戦して以来となった、プロキャリアがスタートしたクラブ、ジェフ千葉との古巣戦。「勝ちたかったのが本音です」とチームメイトと共に最後まで勝利を目指して戦ったが、それは叶わなかった。


 広島でJ1連覇を経験し、元日本代表歴もあるCBの入団。クラブ史上トップクラスの実績を誇る選手が加入したことで、町田のトップリーグを目指す本気度が透けて見えた。


 通算7年という長期政権を築いた相馬直樹監督が昨季限りで退任し、今季新たに町田の指揮官に就任したランコ・ポポヴィッチは、新シーズンの新主将に躊躇なく水本裕貴を指名した。


 開幕節を消化してからコロナ禍の影響により、トレーニングもままならない日々は続いたが、再開したJ2も第10節を消化。4勝3分3敗の勝点13で13位に位置する町田で、トップクラスの経験値を有する水本が周囲にどんな波及効果を与えているのか。左SBのポジションでともに最終ラインを構成している奥山政幸はこう話す。

 「オン・ザ・ピッチでのプレーの質はもちろんのこと、オフ・ザ・ピッチでも練習に誰よりも早く来て、やるべきことをしっかりとやって練習で100%の質を作っていることが、あれだけのキャリアを構築してきた要因なのかなと思います。ピッチでは具体的にどうしてほしいということを伝えてくれますし、自分の考えを伝えるとそれも尊重してくれます。センターバックとしては前に出て潰してほしい場面で潰してくれます。ビルドアップではどうボールを動かすか、僕がどのポジションを取ると相手が嫌がるか、そういう部分を細かく指示してくれるので、すごく勉強になっています」

  本人にとって、J2は初挑戦のカテゴリーだが、未知の体験と向き合いながら、周囲に気を配り、自分の豊富な経験を伝達していく。もちろん言葉で伝えるだけではなく、ピッチ上で実践することがなければ、説得力を伴わない。


「J2のほうが、よりゴールに直線的に向かってくるチームが多いかもしれない」


 左腕にキャプテンマークを巻く男は、チームのJ1昇格という目標に向かって、邁進している。


 新チーム発足から約7か月が経過。練習後、各選手とのコミュニケーションを怠らないポポヴィッチ監督の眼に、現状の水本はどう映っているのだろうか。

 「人間性が素晴らしいですし、日々の仕事に対する姿勢も素晴らしいものがあります。彼自身に対する修正点も普段の何気ない会話から理解して自ら修正を施すことができる選手ですね。まだまだわれわれとは半年ほどの付き合いですし、この段階で彼のすべてを語ることは難しいですが、一つ言えることはここで良いキャリアを送って、ここで良い現役生活を全うして、われわれと一緒にJ1で戦ってキャリアを終えてほしいと思っています。


 とはいえ、まだまだ現役生活は続くと思っていますし、これからも町田でプレーを続けるでしょうから、われわれもその間にしっかりと成長を遂げて、一緒にJ1の舞台で戦えるようにしたいですね」


 新主将とともに夢のJ1へ――。その過程は“道半ば”だが、両SBやボランチを務める佐野海舟ら10代選手にも慕われる人格者は、周囲から絶大な信頼を寄せられている。


取材・文●郡司 聡(フリーライター)



 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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