【J1採点&寸評】柏2-3大分|MOMはFK弾含む全得点に絡んだボランチ!2得点を演出した三竿雄斗にも最高評価

【J1採点&寸評】柏2-3大分|MOMはFK弾含む全得点に絡んだボランチ!2得点を演出した三竿雄斗にも最高評価

2021.12.5 ・ Jリーグ

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[J1リーグ38節]柏2-3大分/12月4日(土)/三協フロンテア柏スタジアム


【チーム採点・寸評】

柏 5.5

立ち上がりから後手に回り、何もできなかった前半。ハーフタイムの二枚替えとシステム変更で主導権を奪い返し、一度は同点に追いついたものの、決定機を仕留めきれずに逆転に持ち込めない勝負弱さ。2021年シーズンを象徴する試合だった。



【柏|採点・寸評】

GK

17 キム ・スンギュ 5.5

3失点自体はいずれもノーチャンスだった。むしろキム・スンギュの数度の好セーブがなければ、より多くの失点を献上していた可能性は否めない。


DF

25 大南拓磨 5.5

ポジションをウイングバックに上げた後半は躍動感を見せ、反撃の狼煙となる得点にも絡んだ。しかし守備では三竿、野嶽の動きに翻弄されて背後を取られる場面が目についた。


3 高橋祐治 5

1失点目はもっとも危ないスペースを埋めきれず、3失点目も三竿への対応が遅れてワンツーによる抜け出しを許す。

 4 古賀太陽 5

立ち上がりからボールの処理で不安定さがあった。1失点目、3失点目とも瞬間的に呉屋に剥がされたことが致命傷となった。


2 三丸 拡 5

左サイドを攻め上がってもクロス精度を欠き、3失点目では増山を捕まえきれずにゴール前への侵入を許した。


MF

27 三原雅俊 5(HT OUT)

ドッジ同様、流動的な大分の中盤の動きを捕まえることができず、ビルドアップや攻撃面でもバランサーの役目を果たせなかった。


22 ドッジ 5(HT OUT)

流れに応じて立ち位置を変える大分の動きに対してマークを掴みきれていなかった。攻撃ではイージーなパスミスが2失点目を与えるFKにつながってしまう。


MF

28 戸嶋祥郎 5.5

53分の得点はチームを勢いづかせる反撃の狼煙にはなった。だが1失点目では大南と交錯して三竿をフリーにしてしまい、30分には渡邉へのファウルで2失点目につながるFKを与え、2つの失点に絡んだ。


11 マテウス・サヴィオ 6

ボールを持つと即座に大分の囲い込みに遭うも高い個人技で打開。53分の得点は大南へのスルーパス、55分にはGK高木をかわして鋭角にシュートを突き刺した。


39 神谷優太 6

小出をかわしてチームの2点目を演出したプレーは見事。試合を通じて“個”という部分ではタレント性を発揮したが、チームの攻撃が連動しないため孤立した感は否めなかった。


FW

35 細谷真大 5(84分OUT)

カウンターの好機では判断を誤り、チャンスを活かしきれず。二度の決定機はいずれも高木の好セーブに食い止められた。

 交代出場

MF

26 椎橋慧也  5.5(HT IN)

交代直後はボールを触る機会が多く攻撃に推進力を与えていたが、大分が流れを取り戻した後は中盤のスペースを埋めきれなかった。


DF

15 染谷悠太 5.5(HT IN)

フィードに対する空中戦や、くさびのパスには積極的なアプローチを見せていたが、3か月ぶりの実戦だったこともあり守備を引き締めるには至らなかった。


MF

33 仲間隼斗 −(84分IN)

出場時間も短く、大分が逃げ切りにシフトチェンジしていたこともあって窮屈な状況でのプレーを強いられた。


MF

36 山田雄士 −(84分IN)

チームの攻撃が停滞する状況下で、試合終盤にこの若者が見せたドリブル突破からのセットプレーの獲得は、今後へのわずかな光を見せてくれた。


FW

19 武藤雄樹  −(84分IN)

大分が守備ブロックを形成しスペースを消された状況では、持ち味のコンビネーションプレーは発揮できなかった。


監督

ネルシーニョ 5

ハーフタイムの二枚替えとシステム変更で流れを引き寄せた手腕は評価できるが、ビルドアップでは相手の寄せを剥がせず、苦し紛れのロングボール一辺倒に陥る一連の攻撃は、前節の敗戦から修正されたとは言い難かった。

 【チーム採点・寸評】

大分 6.5

柏の守備の的を絞らせないボール回しで序盤から主導権を掌握し、前半で2点を先制した。後半は同点に追いつかれはしたが逆転までは許さず。再び試合を盛り返すと3−2と勝ち越しに成功。1点差ではあったが攻守に相手を上回った勝利だった。


【大分|採点・寸評】 

GK

1 高木 駿 6

2点こそ失ったが、それ以上に後半は3度の決定機を食い止めて存在感を発揮。特に62分のサヴィオのシュートと、終盤の細谷との1対1を決めてられていたら結果分からなかっただけに、勝敗を大きく左右したビッグセーブだった。


DF

3 三竿雄斗 7

21分には高いポジションを取って柏のサイドを切り崩し、66分には攻撃参加した流れでゴール前に入り、増山の得点をアシスト。2得点に絡んだ。試合を通じてサイドで数的優位を作る場面も多かった。


14 エンリケ・トレヴィザン 6.5

マッチアップした細谷をタイトなマークで潰し、前線で起点を作らせなかった。縦パスやスルーパスに対する予測も良く、90分を通じて安定していた。


15 小出悠太 6

神谷にドリブルでかわされて2失点目の原因となるも、早い潰しで柏の攻撃の芽を摘んだ回数の方が多い。前半終了間際のサヴィオを食い止めたのはファインプレーである。

 MF

6 小林裕紀 6

状況に応じたポジショニングを取り、常に味方の逃げ道を確保することでボールを循環させた。同点に追いつかれた後も浮き足立つことなく、ゲームを落ち着かせた一連のプレーからは経験値の高さを感じさせた。


8 町田也真人 6.5(84分OUT)

柏のボランチ脇やライン間のわずかなスペースに顔を出し、柏の守備に捕まることなく攻撃にテンポをもたらす。得点・アシストはなかったが、明らかに相手守備陣の脅威となっていた。


MAN OF THE MATCH

11 下田北斗 7

先制点は中盤で町田をサポートし、野嶽へのパスで左サイドへ展開。30分には鮮やかなFKを決めた。決勝点も三竿への縦パスで攻撃のスピードを上げるなど、全得点に絡む活躍を披露。

 MF

28 野嶽惇也 6(74分IN)

三竿との連係が良く、サイドでイニシアチブを握る要因になる。先制点の場面では大南のマークに潰されることなく、追い越す三竿にパスを通した。


39 増山朝陽 6.5(84分IN)

先制点は増山の素早いルーズボール回収から始まった。柏に流れが傾きかけた66分には大外からゴール前に飛び込み、決勝点を突き刺した。


FW

16 渡邉新太 6.5

21分の先制点で試合を優位に進めただけでなく、30分にはドッジのパスをカットし、自ら切れ込んでファウルを誘発。そこで得たFKがチームの2点目につながった。


33 呉屋大翔 6.5(74分OUT)

古巣相手に恩返し弾は決められなかったが、先制点はニアへの動きで古賀を引きつけ、66分には三竿のパスをダイレクトで折り返すなど相手の守備を翻弄。

 交代出場

DF

2 香川勇気 6(74分IN)

交代出場後は柏のサイド攻撃のキーマンとなっていた大南を牽制し、その持ち味を封じる。また、守備から攻撃へ切り替わったときにはスペースへ出ていく積極性も見せた。


FW

13 伊佐耕平 6(74分IN)

プレスバックや前線でのチェイシングといった献身的な守備で、柏のビルドアップの入り口を消す。


DF

41 刀根亮輔 −(84分IN)

柏がシャドーに縦パスを入れたときにアプローチが早く、リードした試合をクローズさせるタスクを遂行。


MF

25 小林成豪 −(84分IN)

柏の3バックに対して連動したプレッシャーで規制をかける。終盤の前線からの守備にパワーを与えた。


監督

片野坂知宏 6.5

準備してきた策を発揮して前半は完璧な試合展開に持ち込む。後半にリードを奪うと、守備の綻びが生じる前に選手交代で再びパワーを与え、柏に反撃させる隙を与えなかった。


※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。

※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。

※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


取材・文●鈴木潤(フリージャーナリスト)

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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