平畠啓史チョイス“至極の11人”|ハマのGTRが帰って来た! 成熟した個を感じるショルツ【J1月間ベストイレブン・2月】

平畠啓史チョイス“至極の11人”|ハマのGTRが帰って来た! 成熟した個を感じるショルツ【J1月間ベストイレブン・2月】

2022.3.5 ・ Jリーグ

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 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。2月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。MVPには、清水の俊英ストライカーが選出された。


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 2月は試合数が少なく、ばらつきもあるのでコンスタントな活躍はもちろん、1試合でのインパクトあるパフォーマンスでベストイレブン、MVPをセレクト。


 GKは京都サンガF.C.の上福元直人。シュートストップ、カバーエリアの広さ、的確かつ守備陣に集中を促すコーチング。勝点を持っているGKであることを証明した。


 ただ、ガンバ大阪の石川慧の活躍も見逃せない。絶対的守護神・東口順昭が不在のなか、久々のJ1リーグ出場。第1節の鹿島アントラーズ戦では数的不利になり3失点したものの好セーブ連発。浦和レッズ戦でも落ち着いたセーブで無失点に貢献。きわどいシュートにも慌てることなく、守備陣の安心感を与えたパフォーマンスは見事だった。


 3バックの中央には名古屋グランパスのチアゴ。191センチの高さだけでなく、正確なポジショニングでヴィッセル神戸のクロスを完璧に跳ね返した。


 右には横浜F・マリノスの小池龍太。守備の仕事をしっかりと果たしながらも、絶妙なポジショニングから攻撃にも加わる。攻撃的なチームだけに前線の選手が注目されがちだが、横浜のサッカーにおいて小池龍は欠かせない。

  左には浦和のアレクサンダー・ショルツ。守備の対応だけでなく自陣でのパス回しにも余裕があり慌てることがない。成熟した個を感じることができる守備者の一人である。


 ボランチには名古屋の稲垣祥。ボールへの寄せの鋭さ、研ぎ澄まされた観察眼。第1節からゴールを決め、今年も稲垣健在であること感じさせた。


 ボランチのもう一人は川崎フロンターレの橘田健人。鹿島戦のパフォーマンスは見事。その時、そのエリアで何をすべきか? をすべて心得ているようなプレーぶりは素晴らしく、難しいことを淡々とやってのける姿にはため息が出た。



  攻撃的な中盤の中央にはセレッソ大阪の清武弘嗣。ボールを持っただけで期待感が膨らむ。第2節・京都戦での乾貴士へのラストパスは絶妙。ボールスピード、タイミング、コースすべてが完璧だった。


 右には柏レイソルのマテウス・サヴィオ。外国籍選手特有のエゴを感じさせず、組織の中でいかに機能するかを知っている選手。相手の組織を崩すために有効なプレーを選択することが可能で、パスだけでなくドリブル、そしてスペースを見つければ自ら走りこむ。2連勝した柏の立役者である。


 そして、左には横浜の仲川輝人。爽快なハマのGTRが帰って来た! スピードをドリブルで生かすだけでなく、ゴール前に入っていく時にも生かすことで、横浜の攻撃時のゴール前の迫力が増した。今シーズンはかなりのゴール数を重ねる予感十分である。


 前線2トップの一人は清水エスパルスの鈴木唯人。北海道コンサドーレ札幌戦でのゴールは圧巻。シュートも素晴らしいものだったが、原輝綺が前線に送ったパスをひとつのコントロールでラストパスに変えた。ジュビロ磐田戦でもGKとの1対1を冷静に決め2試合連続ゴール。今シーズン注目の攻撃のタレントの一人である。

  そして、もう一人は鹿島の上田綺世。G大阪戦の2ゴールはこの選手の魅力が存分に詰まっていた。見事な動き出しから、豪快に決めた1点目。チームの3点目となった上田の2点目は、荒木遼太郎のパスを受けたところには、それほどスペースはなかったが、身体の向き、ファーストタッチが完璧で、焦ることなく冷静にゴールを決めた。ゴール前の引き出しが多く、自分の形に持っていくことができるフォワード。様々なゴールパターンを見てみたい。


 そして、MVPは鈴木唯人。1年目から可能性を感じさせる、そのプレーぶりに注目していたが、今年はそのポテンシャルが一気に開花しそうな予感。これまでよりマークも厳しくなりそうだが、そのプレッシャーも乗り越えて、さらに存在感が増していきそうだ。


取材・文●平畠啓史



 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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