宮本監督が言う「ガンバがここ数年抱える」問題。中盤の組み合わせはどうするべきか

宮本監督が言う「ガンバがここ数年抱える」問題。中盤の組み合わせはどうするべきか

2019.4.15 ・ Jリーグ

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「そのポジションは今に始まったことではなくて、ガンバがここ数年抱えている、どうしていくんだという部分だと思います。もちろん、彼らが万全で、パフォーマンスが良い状態であれば起用したいですが、いろんなことも加味してやらないといけないと思います」

 

 0-1で浦和に敗れた試合後、G大阪の宮本恒靖監督は今野泰幸と遠藤保仁を起用したダブルボランチについて、こう述べた。

 

「レッズに対して、彼らの持つコンビネーションや経験で、中盤を上手く支配できたところもあったと思います」

 

 指揮官がそう言って評価する通り、浦和戦で今野と遠藤のボランチコンビは中盤をコントロールできていた。守勢の時間帯があったなかでも、7失点を喫したここ2試合とは変わり、手堅いゲーム運びをしていた。流れのなかでは決定的なピンチも少なく、失点もセットプレーからだ。

 ただ、これまでは「コンちゃん(今野)も今シーズンは足首の状態が100パーセントではなかった」(宮本監督)。加えて数年先も見据えるならば、遠藤の39歳という年齢も考慮しなければならないだろう。そのためボランチは様々な組み合わせが試されたが、最も可能性があったのは、1-0で川崎を下した倉田秋と高宇洋のダブルボランチだ。

 

 豊富なスタミナを誇るこの2枚は、マークに対して激しくプレスをかけるだけでなく、ボール奪取後もそのまま攻撃参加し、ショートカウンターを見事に体現。川崎戦の勝利に続き、2-0でリードした神戸戦の前半までは素晴らしい出来だった。

 

 しかし、縦への傾向が強くなりすぎて、コントロールが効かなくなり、神戸戦は3-4で逆転負け。続く広島戦も倉田と高のボランチコンビでスタートしたが、序盤に2失点して、結果的に0-3で敗れている。

 

 得点ができても失点が増えた状況を受けて、浦和戦では遠藤と今野のダブルボランチにしたのだろう。だが、堅実な試合運びができたとはいえ、ノーゴールに終わった。

 

 様々な中盤の組み合わせを試した影響で、戦い方の指針が極端に振れ過ぎている。 浦和戦の黒星でリーグ3連敗では、当然、何か手を打たなければいけない。現在、求められるのはバランスだ。それなら、ボランチを3枚にしてみるのはどうか。

 

 具体的には、アンカーに今野か遠藤を置き、その両脇に倉田と高を配置する。中盤のバランスを保てるベテランが最終ラインの前にいれば、ハード―ワーカーはよりいっそう力が発揮されるかもしれない。

 

 今季は速攻と遅攻の使い分けを志向したが、現状ではどちらか一方しかできていない。ならば、遅攻のベテラン、速攻の倉田と高、それぞれの戦術を体現できる選手を、同時に起用する策である。

 もっとも、これは中盤に限った話であり、4-1-4-1か4-3-3、もしくは3-5-2など、全体のシステムを変える必要が出てくる。そのため、あくまで一案に過ぎないが、どんな戦い方をするにしても、心臓部である中盤が鍵を握るのは間違いない。

 

 リーグ3連敗のなかでも、「良い攻撃も出ていた」と遠藤保仁は言う。ポジティブな面は維持しつつ、どんな改善策を講じるのか。降格圏目前の15位まで順位を落とした苦しい状況で、宮本監督の手腕が問われる。

 

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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