風間八宏氏が挙げる“サッカーがうまい”3人のJリーガー。「ボールを止める力が凄い」という日本人選手は?

風間八宏氏が挙げる“サッカーがうまい”3人のJリーガー。「ボールを止める力が凄い」という日本人選手は?

2020.6.5 ・ Jリーグ

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 サッカーダイジェストでは、現在「DAZN」で配信中のサンフレッチェ広島が94年サントリーシリーズで優勝を決めた磐田vs広島戦で解説を務めた風間八宏氏にインタビューを実施。今年で28年目を迎えるJリーグおいて、選手、監督、そして解説者として関わってきた風間氏に、いま本当に“サッカーがうまい”と考える3人の現役Jリーガーを挙げてもらい、その凄さについて語ってもらった。さらに、同氏が考える“うまい”の基準とは?


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 サッカーにはいろんな要素があるから、一概に“うまい選手”と一括りにはしづらいけど、例えば中盤に限って言えば、(アンドレス・)イニエスタ(神戸)と遠藤(保仁/G大阪)だろうね。もちろん、技術があるからなんですけど、いろんなものが見えているというか、調整できている。周りが何かお膳立てすることで何かを見せるのではなく、しっかり自分でコントロールする。それが、彼らが長年やってきたこと。敵からすれば、かなり嫌な選手だし、ゲームをコントロールする選手としては、特別な能力を持っている。


 それから、今後そうなってほしいと思うのが大島僚太(川崎)で、レベルとしてはイニエスタや遠藤と肩を並べる目の前のところまで来ていると思います。大島もやはりその技術は特別なものがある。とりわけ、彼にはゲームを止める力があるんです。それは、つまりボールを止める力が相当凄いということ。あれで相手は警戒するし、相手を止めることができる。

 もちろん味方としても敵としてもやっていたからよく分かるんですが、対峙した選手は(大島の懐に)入れないですよ。結局、主導権があるのはボールを持っている方なんです。少し大雑把に分かりやすく言うと、例えばボールを奪いに行こうとしても、相手が手で持っていたら獲りに行けないでしょう。それくらい余裕があるということです。


 だから、行ったらかわされる、パスを出されるという場所にボールがピタっと止まれば、相手は獲りに行けなくなる。その止める・蹴るの動作をすごく短い時間で大島はできるということですね。あとは彼の中に持っているものをもっと外に伝えたり、表現できるようになれば、やはり遠藤やイニエスタなどのようにゲームをしっかり作れて、見られる選手になれるのではないかと思っています。

  うまい選手の基準、定義を語るのはすごく難しいところ。私の考えで言えば、一緒に見て理解した人でなければ本当のところは分からないでしょう(笑)。


 ただ、だからこそ、それは見た人の感じ方でいいと思うんです。やっぱり苦しい時には遠藤にボールが集まるし、イニエスタにボールが集まる。選手の視点で見ても、まずはこの人にボールを預けておけばと、一番最初に考えるのが遠藤だったり、イニエスタなのだと思います。大島もそういう存在になっている。

 そう考えられているというのは、チームの目を全部自分に向けているわけだから、相手もそこを抑えてくるわけですよね。敵味方の“両方の目”があるなか、それでも彼らは活躍できる。味方からは頼りにされて、敵からは本当の敵に見られて。そのなかでゲームを作りながらサッカーをやるのは、中盤の選手の醍醐味だけど、そう簡単にはできない。


 遠藤やイニエスタ、大島は、すごく難しいことをやってのけられる、そういう選手たちですね。


取材・構成●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

協力●DAZN

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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