逆境を乗り越えてきた日本代表の歴史。この苦しみを力に変えW杯7大会連続出場へ

逆境を乗り越えてきた日本代表の歴史。この苦しみを力に変えW杯7大会連続出場へ

2021.10.12 ・ 日本代表

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第3戦を終えて勝点3、得点がわずか1点という厳しい状況に追い込まれている日本代表。早くもW杯7大会連続出場に黄信号が灯った、という雰囲気だが、これまでも切羽詰まってから盛り返していく日本代表を何度も見て来た。


記念すべきW杯本大会初出場となったフランス大会。予選は大いに苦しんだ。まだ全出場国が24チームでアジア枠が3.5しかなかった時代だ、最終予選B組に入った日本は韓国、UAE、ウズベキスタン、カザフスタンとH&Aで8試合を戦ったが、初戦のホーム・ウズベク戦こそ快勝したものの、続く5試合はホームでの韓国戦敗戦を含め1敗4分、残り2試合を残した状況で韓国の1位通過が決定、プレーオフに進める2位も自力通過の可能性が消滅するなど絶対絶命の危機に追い込まれた。だがアウェイ韓国戦、ホームのカザフスタン戦で連勝し2位でプレーオフに進出、伝説となったジョホールバルでイランとの死闘を制し、フランス大会への切符をもぎ取った。この期間に絶対的エースだった三浦知良から城彰二、中田英寿ら若手への世代交代が進み、後に名将となる岡田武史が途中から監督に就任するなど、苦境での経験を力に変えていった。


2010年南アフリカ大会では監督であったイビチャ・オシムが病に倒れ、岡田武史が再登板。アジア予選はオーストラリアに次ぐ2位で通過するものの、直前の強化試合に4連敗するなどファンの期待値は大きく下げたまま、本大会を迎えることとなった。だが、ぶっつけ本番でこれまでのハイプレス、ポジショナルサッカー志向を捨て、カウンターで勝機を見出すスタイルチェンジがハマり、グループステージを突破、自国開催以外の大会で初めて16強に進出した。攻撃の中心も中村俊輔ではなく本田圭佑が指名され、キャプテンも長谷部誠が就任するなど世代交代が一気に進み、海外でプレイする日本人選手が増加するきっかけにもなった。


2018年ロシアW杯に向けてメキシコの名将ハビエル・アギーレを招聘、順調なスタートを切ったが、スペインリーグ時代の八百長疑惑(結果は無罪)で解任、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督がその後を継いだが、アジア最終予選初戦でUAEに敗れてしまう。H&Aの予選方式が取り入れられて以降、初戦敗戦したチームは必ず敗退するというデータがあったため、衝撃的に受け止められた。結果的にハリルホジッチは巻き返しに成功し、見事に首位通過して見せたが、選手起用や試合内容が協会やファンに受け入れられず、最終予選以降の強化試合も結果、内容ともに低調だったことから本大会直前に解任となってしまう。ほとんどぶっつけ本番という形で西野朗が引き継いだ時点では悲観する声が圧倒的だったが、西野は短期間で軌道修正に成功、グループステージを突破して迎えた決勝トーナメント初戦、優勝候補最有力だったベルギーに対して惜敗するものの、一時は2点差をつけて勝利に肉薄するなど成果を残した。


ピンチはチャンス、という言葉があるように、危機的状況が次の成功の導線なるケースは決して珍しくなく、日本代表の歴史において何度も目撃されていることだ。本田圭佑がツィートした「大いにこの逆境を楽しめ」の真意はここにあるはずだ。森保監督、そして選手たちが諦めることなく戦い抜いてくれることを期待したい。


アジア最終予選(Road to Qatar)日本代表vsオーストラリア代表

日本時間2021/10/12(火) 19:10 キックオフ(予定) 


【放送】

日本時間 2021/10/12(火)18:45〜 テレビ朝日系列にて地上波独占生中継


【配信】

DAZNにてライブ配信

日本時間 2021/10/12(火) 18:40〜


写真提供:getty images

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