最終予選9・10・11月シリーズの「MVP」&「MIP」は?|腹の据わった突破で救世主となった伊東【記者の視点】

最終予選9・10・11月シリーズの「MVP」&「MIP」は?|腹の据わった突破で救世主となった伊東【記者の視点】

2021.11.23 ・ 日本代表

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 今年9月に始まったカタール・ワールドカップのアジア最終予選。日本代表はここまで6試合を消化し、4勝2敗の勝点12でグループ2位という成績だ。オマーンとの初戦で敗れるなど難しいスタートを切ったが、4節・豪州戦から3連勝と盛り返した森保ジャパンで、際立つパフォーマンスを見せたのは誰か。9・10・11月シリーズでの戦いを踏まえ、報知新聞社の内田知宏記者に「MVP」と「MIP」をセレクトしてもらった。


――◆――◆――

 【MVP】伊東純也(MF) 

【MIP】守田英正(MF)


 負けから得るものなんてない――。かつて日本代表をけん引してきた小笠原満男さん、中村憲剛さん、内田篤人さんから同じ言葉を聞いた。彼らは勝負の世界に生きる意識が強く、良い試合をして負けるなら、悪い内容でも勝てばいいという考えを持っていた。敗戦から反省、改善できることは、負ける前から気づくことができ、そして修正できると思っている。


 開幕3試合で2敗を喫した森保ジャパン。崖っぷちで迎えたホームのオーストラリア戦を4-3-3で臨んだ。メンバーも入れ替え、インサイドハーフに入った守田英正、田中碧が停滞するチームに新しい風を送り込む活躍を見せた。4-2-3-1より「縦」の役割を求められた伊東純也は腹の据わった突破を試みるようになり、ラストプレーによく絡んだ。この3人がチームを救う立役者になった。


 2敗したからこそ新布陣が生み出されたとも見える。負けられない状況だからこそ、田中や守田を送り出したとも見える。ただ、森保一監督は予選2敗目を喫する前から3バック、4-3-3の投入を視野に入れ、準備していたことを明かしている。つまり敗戦から生まれた布陣、起用ではなく、戦前から選択肢として持っていた。


 適応力。修正力。発揮するタイミングが、チームの強さを推し量る指標の一つだと思う。試合前なら最高で、試合中でも素晴らしい。敗戦後は誰でも発揮でき、最悪は負けても対応策を打てないチームである。


 森保ジャパンには対応策があったが、そのタイミングは早められると感じる。B組2位に浮上し、自力突破が復活した。今までよりも選択肢を持って試合に臨むことができる。10月の2連戦では起用、交代のタイミングなど、森保監督にも変化が見られた。来年1月のホーム2連戦ではどんなメンバー、布陣を選択するか、楽しみに年を越したい。


取材・文●内田知宏(報知新聞社)



 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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