難敵シリアに3−0完勝のハリルジャパン、グループ首位に浮上

難敵シリアに3−0完勝のハリルジャパン、グループ首位に浮上

2015.10.9 ・ 日本代表

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苦しい前半を耐えしのぎ、後半に3ゴールを奪って完勝。日本が力の差を見せつけ、シリアを相手に勝点3をゲットした。これにより、ロシアW杯アジア二次予選は4試合を終え、日本が3勝1分で勝点10。同9のシリアを退け、グループ1位を奪取した。


前半の日本は暑さと劣悪なピッチコンディション、シリアの体をぶつける激しい守備に苦戦し、なかなかチャンスを作ることができない。とくにシリアは日本の最終ラインからのビルドアップをケアし、中盤にボールが入ると、鋭い寄せで攻撃の芽を摘みに来た。


日本の最初の決定機は前半27分。フリーキックのクイックリスタートから、原口がボレーシュートを放つ。シリアDFに当たった跳ね返りを、本田が右足でシュートを打つが、ゴール右に逸れた。


40分には本田のコーナーキックに対し、吉田麻也が頭で合わせるが、わずかにゴールの上。直後、シリアに決定機を作られてしまう。右からのクロスをゴール前で繋がれ、要注意FWのフリビンがシュート。ジャストミートせずに事なきを得たが、失点してもおかしくない場面だった。


岡崎が大仕事をやってのける


後半に入ると、日本が優勢に試合を進めるものの、シリアの体を張った守備を崩すまでには至らない。しかし、日本は冷静にパスをつなぎ、シリアの守備に綻びを作りだそうとする。そして後半8分、岡崎慎司が大仕事をやってのける。長谷部誠のスルーパスに反応した岡崎はペナルティエリアに進入すると、寄せてくるシリアDFに倒されてPKをゲット。本田がGKの動きをよく見て、ゴール左に蹴り込んだ。


1点リードした日本は攻撃の手を緩めない。後半21分には原口元気に替えて、宇佐美貴史を投入。この交代により左サイドで起点ができ、日本の攻撃がテンポアップする。宇佐美、香川、本田が近い距離でプレーすることで、少ないタッチでパスが回るようになり、シリアの守備が後手を踏む場面が増えていく。


宇佐美投入により、攻撃にスピードとリズムが生まれた日本は、後半25分に待望の追加点をあげる。右サイドで得たFKを本田が宇佐美へパス。宇佐美が左サイドの香川へ、ロングキックでピンポイントパスを送る。左サイドでパスを受けた香川はドリブルでペナルティエリアに侵入し、対応するDFを振りきり、中央の岡崎へグラウンダーのクロスを入れる。これに反応した岡崎がダイレクトで蹴りこみ、貴重な2点目を叩き込んだ。


この場面、香川の俊敏性とテクニックが発揮されたゴールだった。左サイドの深い位置でボールを受けた香川は、対峙するDFを細かいタッチと一瞬のスピードで振り切り、ペナルティエリアに進入する。そして、ゴール前の岡崎に狙いすましたパスを送り込んだ。香川は今シーズン、ドルトムントで好調を維持しているが、コンディションの良さを発揮し、日本代表でも輝きを見せつけた場面だった。


「グループは良い雰囲気。もっと向上したい」(ハリルホジッチ)


後半43分には、香川に替わってピッチに立った清武弘嗣のスルーパスを本田がヒールで落とし、宇佐美が右足で蹴り込みゴール。試合を決定づける3点目を奪った。


前半は厳しい戦いだったが、終わってみれば3対0の完勝。二次予選、1位通過に向けての大一番を制し、最低限の責務は果たした形となった。


試合後、ハリルホジッチ監督は「ここには勝利を探しに来た。前半は良くなかったので、ハーフタイムに少し修正を加えた。後半は良くなったと思う。そして仕留めることができた。グループは良い雰囲気。野心もある。もっと向上したい」と満足そうに振り返った。


前半は暑さもあり、シリアのハードワークに手を焼いたが、後半、相手の足が止まってからは、日本のクオリティを見せつけ、3ゴールを奪った。とくに宇佐美が入ってからは、日本がめざすコンビネーションサッカーでチャンスを作ることができ、今後に期待が持てる試合だった。



写真提供:getty images

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