フットボールカンファレンスレポート#1「育成日本復活へ、如何にして世界と向き合うべきか」

フットボールカンファレンスレポート#1「育成日本復活へ、如何にして世界と向き合うべきか」

2017.3.14 ・ 日本代表

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去る1月7〜9日の三日間、広島国際会議場でJFA主催のフットボールカンファレンスが開催された。今回で第10回を数えるこのイベントはJFAが公認指導員に向けて展開する研修プログラムの一つで、各年代の日本代表監督や世界から育成指導のプロフェッショナルが登壇し、最新の育成について情報提供を行っている。この会議の様子を2本のダイジェスト映像にしてお届けする。1本目は初日に行われた各年代の代表レポートを中心にまとめた。


サッカーに限らず、スポーツの指導者には選手としての経験や実績を求めがちだが、日本サッカー界では育成に対する知識やメソッドをきちんと持った指導者による、グラスルーツからA代表までが同じ思想で繋がった強化体制を目指している。その大きな柱として指導者のライセンス制度を導入しているため、どんなに著名なスター選手であってもJFA公認のS級ライセンスを取得しなければJ1クラブや代表の監督にはなれない(国外で同様のライセンスを取得すれば可能)。学生や幼児指導の現場でもライセンスを取る意識は高まっている。ただ、この公認指導員も「一度資格を取ってしまえばOK」というわけではなく、失効しないためにはJFAが定める研修会に参加して知識をリフレッシュする必要がある。その一つがこのフットボールカンファレンス、というわけだ。育成の最先端に触れられる好機会ということもあって、会場は少しでも多くの知識を吸収して自分達のチームに持ち帰ろうという意欲に満ちていた。


カンファレンスのテーマは「本気で日常を変える」。育成の世界基準を知るだけではなく、そこにアジャストしていくために現場でどう落とし込んでいけば良いのか。各年代の日本代表監督からレポートされた内容は非常に興味深いものだった。集団的なアクションや勤勉さ、細かい技術といった部分でしっかり世界と戦える部分を見出しつつ、フィジカルの差や大事な場面でミスを繰り返してしまうメンタル等、修正すべきポイントが具体的に整理されていた。決して目新しい話ではないが、リオ五輪やアンダー世代のW杯で得た最新の経験として聞く意味は決して小さくない。男子は全ての年代でアジア最終予選を突破し、女子はU-20W杯で3位、U-17W杯では準優勝と結果を出しているだけに、同年代におけるワールドクラスとの距離感を具体的に把握できる場となった。A代表監督であるハリルホジッチは映像での登場となったが、独特の表現でA代表の状況や課題を語っていたことも印象的だった。カンファレンス自体が3日間かけて行われたため、この動画で全てを把握するのは不可能だが、雰囲気だけでも感じていただければと思う。日本サッカーの将来像に興味があるという方はぜひチェックして頂きたい。


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