【セルジオ越後】謎が多すぎる森保ジャパン。コパ・アメリカに向けた候補メンバーではなかったの?

【セルジオ越後】謎が多すぎる森保ジャパン。コパ・アメリカに向けた候補メンバーではなかったの?

2019.3.15 ・ 日本代表

シェアする

 3月下旬に行なわれるキリンチャレンジカップの日本代表メンバーが発表されたね。今回は香川や昌子がロシア・ワールドカップ以来の代表復帰となったり、4人が初招集されたりと、準優勝したアジアカップから13人が入れ替わることになった。

 

 正直、これだけの人数が入れ替わるとは思わなかったね。負傷が伝えられていた大迫、長友や出番が限られている武藤、権田あたりが外れるのは分かるけど、ディフェンスラインの主力は冨安以外は選ばれていない。

 

 まあこのメンバーだけ見たら、「アジアカップで出直し日本」というテーマがしっくりきそうだよ。アジアでチャンピオンを取れなくて何かいろいろ変えようと動いているのかなと思えなくもない。

 

 ただ一方で、今回のテストマッチは6月のコパ・アメリカを見据えてマッチメイクされたと思うのだけど、会見で森保監督はいろんな選手たちに経験を積んでもらい、代表の選手層を強化したいといった趣旨の発言をした。この選手たちがコパ・アメリカに向けたベースになるメンバーとは明言しなかったんだ。関塚技術委員長にいたっては、「この試合は2022年のカタールに向けての準備」とも語っている。

 

 これらの発言からは、何かすごく漠然としたものしか感じられなくて、森保船長の船がどこに向かおうとしているのかまったく感じられない会見だった。「カタールへの準備」なんて去年からずっとやってきていることだし、改めて言うことでもないよ。この試合はどういう位置付けでやるから、こういうメンバーを呼ぶ必要があったと明確に言うべきだったんだ。

 

 もちろん、香川は移籍して点を取っているし、乾や鎌田も点を取っている。Jリーグで調子のいい鈴木や安西を入れたのも分かる。しっかり結果を残して選ばれた選手は確かにいる。じゃあ、なんでそうじゃない選手も一緒に選ばれているんだ? そこもまた突っ込みどころ。

  選手を呼ぶ方の意図が不明瞭なことに加えて、選考基準にも「?」が多すぎる。こうした要素は、呼ばれた選手に良いモチベーションを与えないだろう。対戦相手が仮想南米諸国なのが明確だというのに、はっきりとコパ・アメリカに向けた候補メンバーになると言えないのは、何か事情があると勘繰られても仕方がないよ。本来、こうしたところは強化担当である技術委員長が説明してクリアにすべきなんだ。選手にしてみれば、この試合で何を求められているのか、結果を出したら次も呼ばれるのか、よく分からないんじゃないかな。

 

 今回のような会見での漠然とした物言い、曖昧な選考基準は不必要な不信感を呼ぶことにつながると肝に銘じておくべきだよ。

  やはり代表のメンバー選出には、それなりの根拠というものが必要なんだ。それは選手のモチベーションに関わるし、見ているファン・サポーターの期待感も違ってくる。監督という名のコックさんが、厳選した材料(選手たち)をどう料理して、何を提供してくれるのか。実食(観戦)する前にそうしたワクワク感がなければ、エンターテインメントとして成立することはないよ。

  そういう意味では、前線ではコンサドーレの鈴木に期待ができるけど、アントラーズの伊藤や去年から好調を続けているマリノスの仲川、フロンターレの小林といった選手たちを試してみても良かったんじゃないかな。中盤では、アントラーズの永木やフロンターレの長谷川なんかも継続していいプレーをしているよ。

 

 いろんな選手を見てみたいと言って、選んだ選手が試合に出ていなかったり、調子が上がっていないようでは、代表の選手層も薄くて困っているというのが本音かもしれない。あるいは、図らずもそうした印象を与えてしまうのは、日本代表をアピールする意味ではちょっともったいないと言わざるを得ないね。

 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

シェアする

最新記事