【スカパラ川上つよし×鹿野淳|後編】「建英や翔哉は西が丘で…」日本代表のコパ・アメリカ展望!

【スカパラ川上つよし×鹿野淳|後編】「建英や翔哉は西が丘で…」日本代表のコパ・アメリカ展望!

2019.6.12 ・ 日本代表

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 コパ・アメリカ2019が6月14日、いよいよ開幕を迎える。開催国のブラジル代表やリオネル・メッシを擁するアルゼンチン代表はもちろん、1999年大会以来の参加となる日本代表にも注目が集まる。

 

 その開幕を前に、東京スカパラダイスオーケストラ(通称スカパラ)のツアーで南米各国を回り続ける経験を何度も持ち、大のFC東京ファンとしても有名な川上つよし氏、そしてサッカー好きとして知られる音楽ジャーナリストの鹿野淳氏のスペシャル対談が実現。南米、コパ・アメリカ、そして日本代表について語り尽くしてもらった。

 

 対談の後編は、日本代表がテーマだ。

 

――ロシア・ワールドカップ後の日本代表に関しては、どう思われていますか?

 

川上:けっこう好きです。新三銃士(中島、南野、堂安)っていう新しいスター候補がでてきたのも、ポジティブな変化だと思っています。

 

鹿野:新三銃士のひとりである中島翔哉は、川上さんが愛して止まないFC東京にかつて所属していた選手ですね。

 

川上:そうそう。翔哉はね、J3に出ていた当時から西が丘とかでも観ていたんですよ。だからすごく思い入れがあるんです。それが今や日本代表の10番ですからね、感慨深いですホントに。

 

鹿野:彼は強気な仕掛けが持ち味ですが、J3でプレーしていた当時からそうだったんですか?

 

川上:プレースタイルは今とほとんど変わらないですね。一部では「パスを出さない」なんて批判もありましたから。だからある意味で、日本よりも海外のほうが評価されやすいタイプかもしれないですね。欧州や南米では結果さえ出せば、ドリブルばかりでも叱られないと思うんで(笑)。

 

鹿野:もう我が子を思うような感じでしか喋ってないですけどね(笑)。

 

川上:まさに!(笑)。すごく楽しみです。

 

鹿野:コパ・アメリカには久保建英も呼ばれましたね。それこそFC東京所属の――。

 

川上:いや~、もうね! 何っていったらいいんだろう(笑)。

 

鹿野:川上さん、顔がほころびすぎです(笑)。

 

川上:いやいや面目ない(笑)。建英もJ3の試合を西が丘でよく観てたもんで、最近の活躍ぶりは堪らないんですよね。今季のJ1初ゴール(11節の磐田戦)はもう泣いちゃいましたよホントに。今季は司令塔として素晴らしいプレーをしていましたが、ゴールだけなかったので、ようやく分かりやすい結果が出て嬉しかったですね心底。

 

鹿野:まだ18歳になったばかりですもんね。真剣勝負のコパ・アメリカで結果を出すのは容易じゃないと思いますけど、どこまで通用するのか楽しみですよね。

 

川上:もう楽しみしかないですね。西が丘で観てた翔哉と建英が日の丸を背負って一緒にコパ・アメリカに出るなんて、FC東京を応援してて良かったって心底思いますホントに。2人ともA代表では初めての国際大会ですし、選手として大きく成長してくれると思うので、期待してます!

 ――コパ・アメリカの日本代表メンバーは、所属クラブの許可が得られなくてほとんどの主力を招集できませんでした。A代表の主力は冨安健洋と柴崎岳、中島翔哉の3人だけです。その関係でいわゆる東京五輪世代がチームの大半を占めていて、久保と同じくU-20ワールドカップ回避組だと鹿島の安部裕葵、広島の大迫敬介です。

 

川上:安部くんのドリブルは好きだな。すごく強気で。左ウイングだから、ポジション的には翔哉とかぶるけど(笑)。

 

鹿野:大迫もスタジアムで観ているとわかるんですけど、反射神経が素晴らしいGKですよね。スアレスやカバーニ、サンチェスの本気のシュートなんて、ヨーロッパのトップリーグじゃないと受けられない。きっと素晴らしい経験になりますよね。

 

川上:すごく良い経験になるでしょうね。若手が経験を積むって軸では楽しみが本当に多い大会ですよねコパ・アメリカは。東京五輪世代がどれだけ南米のガチ勢に対抗できるか。主力を全員連れていけないのは残念ですが、それを嘆いても仕方がないし、選ばれた若い選手たちにはアピールのチャンスだと思って戦ってほしいですね。コパ・アメリカで活躍すれば、海外のクラブからオファーが来る可能性だってありますしね。

 

鹿野:日本はエンターテインメント界全体が2020年に向けてアップデートしたり、転機を迎えているので、サッカーの日本代表も選手が入れ替わりつつあるのはすごく良いことですよね。その中で東京五輪世代がコパ・アメリカを経験できるというのは、ホントに有意義なことだと思います。

 

川上:1試合でも多く経験するためにも、なんとか決勝トーナメントに進出してほしいですよね。グループリーグの上位2か国プラス3位の成績上位2か国が決勝トーナメントに勝ち上がれるから、何としても食い下がってほしい。

 

鹿野:1勝すれば勝ち上がりの可能性が出てきますもんね。エクアドルも同じことを考えているでしょうし、ガチガチにきそうですね(笑)。

 

川上:その意味では、最初のチリ戦がチャンスかもしれないですね。3連覇が懸かっているプレッシャーもあるだろうし、決勝トーナメントを見据えている国はエンジンのかかりも遅いでしょうし。

 

鹿野:たしかに。ロシア・ワールドカップのコロンビア戦のように、初速で鮮烈な勝利を奪いたいですね。

 

川上:間違いないですね。若いチームなので、初戦の内容と結果が良ければ、一気に波に乗れると思います。

 ――今大会はDAZNで全試合が独占配信されます。

 

鹿野:こうやって話してたら、本当にブラジルまで観に行きたくなってきました(笑)。でもちょっと無理なので、DAZNで観ましょう川上さん。

 

川上:ねえ、僕もホントに行きたい(笑)。日本でDAZNで観るとなると時差が12時間か。2か月前にチリに行ってたんですけど、南米って欧州と比べると時差の計算が楽でいいですよね。単純に午前と午後を入れ替えればいいので。

 

――日本の試合は、すべて日本時間で朝8時のキックオフになります(チリ戦が6月17日、ウルグアイ戦が20日、エクアドル戦が24日)。

 

川上:僕は最近めちゃめちゃ早起きなので、むしろ観やすいです(笑)。

 

鹿野:実は僕もです(笑)。いずれにせよ、普通は通勤・通学の時間ですよね。電車モッシュの中でタブレットとかスマホで観てる人も多そう。ある意味で臨場感ありますね(笑)。

 

川上:日本がゴール決めたりしたら、電車の中が大騒ぎになりそうですね(笑)。日本の試合はもちろんだけど、今までコパ・アメリカって放送も少なかったから、単純に南米のガチの戦いも楽しみです。あの、最後にひとついいですかね?

 

鹿野:なんでしょう?

 

川上:今大会は大迫勇也がブレーメンの招集拒否で呼ばれていないじゃないですか。代わりにウチの永井くんはどうかなって思ってたんですよ。でも、コパ・アメリカは呼ばれなかった(笑)。

 

鹿野:ウチのって(笑)。FC東京をひたすら推しますね~。

 

川上:もちろん相変わらずめちゃくちゃ速いんですけど、最近はテクニックも少し見せるんですよ。すごく成長してるんです。ブラジルのピッチを爆走する永井くん、観たかったな~(笑)。



取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

 

【プロフィール】

川上つよし/1967年生まれ、東京都出身。今年でデビュー30周年を迎えたモンスターバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」のベーシスト。2011年からは「川上つよしと彼のムードメイカーズ」としても活動する。サッカー好きとして知られ、U-23チームを観るためにJ3リーグにも通うほどFC東京をこよなく愛している。ライヴツアーで世界中を訪れ、各地でサッカーに触れる。今夏のスカパラは8月12日に「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」にも出演決定。

 

 

鹿野淳/1964年生まれ、東京都出身・神奈川県育ち。ロッキング・オン社で『BUZZ』や『ROCKIN'ON JAPAN』の編集長を歴任し、2004年に独立。2006年1月にサッカー雑誌『STAR soccer』を創刊し(現在は休刊)、2007年3月には音楽雑誌『MUSICA(ムジカ)』を立ち上げる。現在は編集/執筆活動のほかテレビやラジオでも活躍し、2014年からは音楽フェスティバル『VIVA LA ROCK』のプロデュースも行っている。音楽誌時代にFAカップ決勝を現地観戦してサッカーにハマり、現在は日本代表のパブリックビューイングイベントなどでパーソナリティーも務める。ツイッター(@sikappe)やインスタグラム(sikappe)も好評。

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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