ラモスジャパンがベスト4進出!「繋がっていると強く感じる」4戦全勝の裏にある”3月のパタヤ”【ビーチW杯】

ラモスジャパンがベスト4進出!「繋がっていると強く感じる」4戦全勝の裏にある”3月のパタヤ”【ビーチW杯】

2019.11.29 ・ 日本代表

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 ラモス瑠偉監督率いるビーチサッカー日本代表の快進撃が止まらない。


 パラグアイの首都アスンシオンで開催されているビーチサッカーの準決勝(日本時間28日午前9時キックオフ)で強豪ウルグアイと対戦。3-2で逃げ切って2005年大会以来、9大会ぶり2度目のベスト4入りを果たしたのである。


 第1ピリオドの8分に日本が先手を取った。


 FP大場崇晃が相手ゴール前のFP山内悠誠に鋭いパスを送り、そのリターンを受けたFP大場が左足で蹴り込むとボールは相手ゴール右にズドンと決まった。その3分後。ゴール左サイドからFP奥山正憲がドリブル突破し、左45度の角度からシュートするとボールはGKの股間越しにネットに吸い込まれた。 


 さらに16分、FP田畑輝樹がヘディングで押し込んでリードを3点に広げた。しかしここから、日本はウィークポイントを思いっ切り露呈してしまう……。


「リードを3点としてから、選手たちが自ら雑なプレーを積み重ねてバタバタしてしまった。この癖を直さないといけません」(牧野真二コーチ)

 浮足立った日本はウルグアイに試合のペースを握られてしまう。第2ピリオド終盤に1点を返され、試合終了20秒前には1点差に詰め寄られた。それでも、なんとか粘って逃げ切りに成功。ラモス監督時代の2005年ブラジル大会以来のベスト4入りを果たしたのである。


「ワールドカップというのは、どの試合も勝つのが難しい。1次リーグ3試合、そして準々決勝のウルグアイ戦と4戦4勝したことを今は選手たちと一緒に喜びたいと思っている。でも目標はもっと高い。決勝に進むために喜ぶのは今日まで。明日からはまた厳しくやるよ」

 そこまで話すとラモス監督は頬を緩ませた。


 勝っても厳しい表情を崩さない指揮官にしては非常に珍しいことだ。 


 準々決勝という関門を通り抜けた喜びもさることながら、苦しい戦いが続いた3月のワールドカップ・アジア予選を兼ねたビーチサッカーアジア選手権(タイ・パタヤ)の準々決勝イラン戦の激闘を思い出し、つい頬が緩んだのだろう。準々決勝の前にラモス監督はこんなことを話していた。「アジア選手権の決勝進出国に3位決定戦の勝者を加えた3か国が、アジア代表としてワールドカップに出場できる。ということは準々決勝で敗退すれば、ワールドカップ出場が完全に絶たれてしまう。そんな大事な試合の相手が、アジアナンバーワンと呼ばれているイラン代表だった。


 誰もが『ラモス日本代表は負けてワールドカップの切符を手にしないで帰国するだろう』と思っていたはず。試合は序盤0ー2とリードされたが、第3ピリオドに同点に追いついて延長の末にアジア最強のイランを下した。


 準決勝と決勝を制し、アジア王者としてワールドカップ出場権を得た。そしてグループステージ3連勝で準々決勝に進んだ。相手はワタシの母国ブラジルの隣国ウルグアイ。強豪に負けた時点で何も手にしないで日本に帰国することになる。3月のパタヤでの状況と同じ。あのイラン戦から今回のワールドカップの準々決勝まで”繋がっている”と強く感じています」 牧野コーチは「ベスト4の先の”新しい景色”を見られるようにラモス監督とチームをまとめていきたい」と話した。

 

 日本とポルトガルが決勝進出を懸けて戦う準決勝は、日本時間12月1日、午前6時にキックオフされる――。


取材・文●絹見誠司

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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