「新型コロナ危機は、あの震災を思い起こさせる…」ザッケローニが日本と安倍首相の五輪延期発表を語る!

「新型コロナ危機は、あの震災を思い起こさせる…」ザッケローニが日本と安倍首相の五輪延期発表を語る!

2020.3.27 ・ 日本代表

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 かつて日本代表を率いたイタリア人監督のアルベルト・ザッケローニは、現在の新型コロナウイルスの危機を受け、9年前に発生した東日本大震災が起きた日本を振り返った。


 3月25日付のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、ザッケローニは、「この新型コロナウイルスの悲劇は、2011年の日本での地震とその後の原発事故をよく思い起こさせる」と述べた。


「当時、私はあそこで家に閉じこもっていた。窓から外を見て、砂漠だったよ。人々は何時間も地下鉄に閉じ込められた。ひどい瞬間、ひどい日々だった。徐々に普通に戻っていったんだ。


 だが、この非現実的で悲劇的な状況は終わりがないかのようだ。私は今、中国や日本、UAEと、指揮を執った国々から連帯のメッセージを受け取っている。それはうれしいことだ」


 イタリアの人々は、感染拡大を防ぐために家にいることを求められている。もともとインドア派ではないというザッケローニも、「そうしなければいけない」と強調した。


「家族といることをより楽しんでいるよ。この悲劇的な状況における唯一の利点だ。98歳で私より元気な父との時間を楽しんでいる。ただ、家の中でしっかり閉じ込めているがね。私は、我々の大半が(ウイルスを)もらっていたんじゃないかと感じる。妻も息子も、胸の圧迫感にまぶたの腫れ、軽い頭痛と、これまでなかったおかしな症状があった」

 感染が拡大する前を振り返り、「サッカー界はもっと早く中断すべきだった」と語るザッケローニは、いずれ再出発の時が訪れるともコメント。そのうえで、「その時は人々との関係、毎日の生活、サッカーやスポーツを見られる喜びと、すべてがより激しいものになる」と述べ、延期が決まった東京オリンピックにも言及している。


「安倍首相がオリンピックに『ノー』と言ったことは喜ばしい。それで正しいよ。世界的なお祭りでなければならない。すべての国が参加すべきだ。スポーツの再生となるだろう」


 さらにザッケローニは、かつて自身が指導した“教え子”へも想いを馳せた。 イタリアで猛威を振るっている新型コロナウイルスには、かつてザッケローニが率いたミランのレジェンド、パオロ・マルディーニも感染した。


 そんなマルディーニは、ミランでテクニカルディレクターを務めながら、イバン・ガジディスCEOとの対立からズボニミール・ボバンが退団したのを受け、去就が取りざたされている。


 ボバンはガジディスが自分たちに知らせず、ラルフ・ラングニックとコンタクトを取ったことを非難していたが、ザッケローニは「とても無作法」「私がチームで掲げた掟は、役割を尊重することだった」と、ガジディスの動きを批判している。


「確かなのは、今のミランが再建中ということだ。収穫を得るには種をまかなければいけない。今のマルディーニはミランにとってあまりに重要だ。中短期的にミランを黄金期に戻したければ、彼は欠かせない」

 オーナーの投資ファンド、エリオットのクラブ運営についても、ザッケローニは「良くない」と悲観的だ。最終的にクラブ売却が目的だとしても、うまく売るには高いクオリティーが必要と主張し、「ミランには確実さと結果が必要」との見解を示した。


「再建やうまく売ることを望むのであれば、ベストのメンバーを手放すものではない」


 この新型コロナによる危機が去り、再び人々がサッカーに希望を見いだせるようになった時に、ミランはサポーターにどのような未来を見させるのだろうか。


構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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