「日本の小さな女の子に夢を見せたい」なでしこ岩渕真奈が英紙で胸中を語る。東京五輪への複雑な心境も吐露

「日本の小さな女の子に夢を見せたい」なでしこ岩渕真奈が英紙で胸中を語る。東京五輪への複雑な心境も吐露

2021.5.1 ・ なでしこ

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 イギリスの有力紙『The Guardian』が、現地4月30日付けで日本女子代表FW岩渕真奈のインタビュー記事を掲載。28歳の胸の内を明かしている。


「マナ・イワブチは、普通のサッカー選手ではない。14歳で、日本で最も成功している女子クラブ、日本テレビ・ベレーザでデビューし、18歳のときにはワールドカップで優勝を経験。今年の初めには、パンデミックの最中に世界をまたぐという挑戦をし、アストン・ビラに加入した」


 そう切り出した『The Guardian』は、岩渕のサッカーに対する情熱から伝えている。


「これまでプレッシャーは感じてきませんでした。私が感じたのは、サッカーが好きだということだけ。プレッシャーを感じるようになったのは、大人になってからだと思います。でも、自分が大人になったと思ったのは、ここ2、3年のことですけどね」


 初の海外挑戦となったホッフェンハイムとバイエルン・ミュンヘンでのプレーを経て、2017年からはINAC神戸レオネッサで活躍していたなか、ヨーロッパに戻るという決断は正しかったと確信しているようだ。


「私は自分が選んだ道に自信を持てる人間なので、後悔はありません。選手は世界中から集まってきていて、彼女らがここにいるという事実は、リーグに本当の魅力を与えています。私にとっては、世界最高のリーグだと思います。今はスタイルも違う、新しいサッカーを学んでいるような感じかな。イングランドのサッカーの良さを勉強している最中です」


 ただ、日々の競争は自分自身のためだけではないという。

 「私が活躍すれば、日本人選手の評価が上がり、他の選手もイングランドに来る機会が得られるかもしれません。サッカー選手としてだけではなく、ひとりの人間として日本を代表しているのです。日本の小さな女の子たちに、サッカーをするという夢があることを見せたいんです」


 なでしこジャパンの不動のエースでもある岩渕は、東京五輪にも言及。未だ開催が不透明のなかで慎重に言葉を選びながらも、意気込みを語っている。


「地元で五輪が開催されることは2度とないことですし、この大会は私にとって長年の目標でもあります。選手としては、今は大会が開催されることを願っていますが、世界の情勢や日本の非常事態などを考えると、無条件にそうとは言い切れません。


 正直延期になった昨年よりは、中止になったときの心構えはできていますが、選手として日々やらなければならないことは変わりません。当然中止になれば残念ですが、この1年でどちらの結果になってもいいように準備ができたと思っています。


 もし再計画通りに大会が開催されるとしたら、競技者はフィールドから離れた場所で厳しく監視され、行動が厳しく制限され、密室で行なわれる可能性があります。それは悲しいことです。リラックスできる場所がないので、ストレスもたまります。毎日、ホテルでPCR検査をして、もし陽性だったらどうしようという不安もあります。なので大会が開催されたら『どんなことになるんだろう』という気持ちもあります」


 アストン・ビラでは主力としてここまで2ゴールをマークしているほか、先日の代表活動でのパラグアイ戦では自身の2得点を含め、5ゴールに絡む圧倒的なパフォーマンスを見せつけた岩渕。日本女子サッカーのトップランナーには今後も、大きな期待が寄せられる。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部



記事提供:サッカーダイジェストWEB

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