なでしこ、二連覇にチャレンジするもアメリカに敗れ、準優勝で終わる

なでしこ、二連覇にチャレンジするもアメリカに敗れ、準優勝で終わる

2015.7.6 ・ なでしこ

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なでしこジャパン、敗れる――。6日、FIFA女子ワールドカップ決勝戦がカナダのバンクーバーで行われ、なでしこジャパンはアメリカに2-5で敗戦。目標の連覇には手が届かなかったが、準優勝で大会を終えた。


なでしこジャパンのスタメンは、決勝トーナメントから不動のメンバー。GK海堀あゆみ、DFは右から有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、鮫島彩。ダブルボランチは阪口夢穂と宇津木瑠美。サイドハーフは右が川澄奈穂美、左がキャプテンの宮間あや。2トップが大儀見優季と大野忍の4-4-2。




まさかの開始直後の失点


キックオフから猛攻を仕掛けたのがアメリカ。ワントップのモーガン、大会MVP候補のMFロイド、ラピノーらが前線から激しくプレスを実行し、なでしこジャパンに圧力をかける。そして3分、右からのコーナーキックを得ると、ラピノーがグラウンダーの速いボールを蹴り、そこに猛ダッシュで合わせたのがロイド。左足で押し込み、大会4点目のゴールで早くも先制点を奪った。


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1点を先制したアメリカだが、攻撃の手を緩めない。2分後には、またもセットプレーで追加点をあげる。先制点と同じように、右からのグラウンダーのFKを中央でロイドが右足で押し込みゴール。開始5分でアメリカがリードを2点に広げた。

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アメリカの勢いは留まるところを知らない。14分には、岩清水のクリアボールを拾った、ホリデーが右足で蹴りこみ3点目。さらに16分には、ロイドがハーフウェイラインから超ロングシュートを放つ。虚を突かれた海堀は手に当てて弾き出そうとしたが、ゴールに吸い込まれていった。このゴールでロイドはハットトリック達成。ドイツのシャシッチと並び、6点をあげて得点女王に輝いた。

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エース大儀見のゴールで反撃開始


開始16分で4点のビハインド。誰もが予想し得なかった展開に、佐々木則夫監督も動く。ボランチの宇津木を左サイドバックにし、鮫島が左サイドハーフに入る。左サイドハーフの宮間が中央へ入り、阪口とダブルボランチを形成。変化をつけようと試みる。23分、なでしこはようやく最初のシュートを放つ。阪口がペナルティエリアの外からシュートを打つが、力ないシュートはGKソロにキャッチされた。

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アメリカはスピードが持ち味のモーガンが、なでしこの最終ラインの裏を狙い、ディフェンスラインを下げさせる。バイタルエリアにスペースを空けたところに、2列目のロイド、ラピノーが入ってくる。さらには中盤の鋭い寄せ、素早い攻守の切り替えで試合の主導権を握った。対するなでしこはアメリカの圧力に手を焼き、なかなかボールを前線へ送ることができない。


しかし27分、エースの大儀見がワンチャンスをものにし、反撃の狼煙(のろし)をあげる。川澄が右サイドで受け、中央の大儀見へクロスを送る。大儀見はDFと競り合いながら、うまく反転してシュート。左足で狙いすまして蹴ったボールは、GKソロの手をかすめ、ゴールに吸い込まれていった。



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前半33分、澤が決勝の舞台に立つ


大儀見のゴールで3点差に迫ったなでしこは、追撃のため、早々に選手を交代。前半33分、岩清水に替えて澤穂希が登場。ボランチの阪口をセンターバックに下げ、澤と宮間でダブルボランチを組んだ。さらに前半39分には、川澄に替えて菅澤優衣香がピッチに入る。前線でターゲットとなる菅澤が入ったことで、前線へのロングボールが増え始める。


後半に入ると、なでしこが1点を返し、アメリカを徐々に追い込んでいく。後半7分、宮間が蹴ったフリーキックを澤が競り合い、ヘディングでクリアしようとしたジョンソンの頭に当たり、ファーサイドに流れてオウンゴール。このゴールで2-4と2点差に迫った。しかし、ここで気持ちを落とさないのが、百戦錬磨のアメリカ。

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失点からわずかに2分後、左からのコーナーキックをファーサイドで折り返し、中央で待っていたヒースが右足で合わせゴール。追いすがるなでしこを振り切る、決定的な5点目をゲット。スコアを5-2に広げた。



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攻撃の切り札、岩渕を投入するが…


後半14分、なでしこは大野に替えて岩渕真奈を投入。交代のカードをすべて使い切る。一方のアメリカは、「今大会が最後のW杯になる」と語るワンバックを投入。さらに後半41分には、モーガンに替えて、40歳のランポーンを投入。アメリカサッカーの功労者である、2人のレジェンドをピッチに送り込み、試合を閉めにかかる。


なでしこもエースの大儀見とキャプテンの宮間、途中出場の菅澤や岩渕が最後まで足を止めずに、アメリカゴールに迫るが、GKソロの牙城を崩すことができず。結局、5-2でタイムアップ。アメリカが1999年の自国開催以来となる、4大会ぶり3度目の優勝を果たした。


試合後、なでしこジャパンの佐々木監督は「大会を通して多くの方々に応援してもらい、ファイナルまで来ることができた。立ち上がり、気を引き締めていれば思うが、最後まで走ってくれた選手を誇りに思う。4年間、チャンピオンとしてプレッシャーのなかでこのステージまで上がってきた。ファイナルまで来たのは成功だと思っている」と胸を張った。


全7試合にフル出場した、キャプテンの宮間は「チームを勝たせられなかったことが一番悔しいけど、最後までやれたと思います。自分がやれることは全てやった。みんなもW杯をとるために努力をしてきた。みんなよくがんばったと思う」と語り、今後については「なでしこはまだまだ続いていく。みんなに応援してもらえるようなチームになれるように、がんばりたい」と前を向いた。


これにより、FIFA女子ワールドカップカナダ2015の全日程を終了。優勝はアメリカ、準優勝は日本、3位はイングランドとなった。得点王とMVPはロイド(アメリカ)。得点王1位タイにシャシッチ(ドイツ)。最優秀GKはソロ(アメリカ)。シルバーボール(MVP2位)にアンリ(フランス)。ブロンズボールに宮間が選ばれた。次回のワールドカップは2019年、フランスで開催される。


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写真提供:getty images

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