競り合いで後手を踏み、主導権を握られたなでしこ

競り合いで後手を踏み、主導権を握られたなでしこ

2015.7.8 ・ なでしこ

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2人の選手の間で、フィフティ・フィフティのボールを争うとき――。どちらが勝つかで、試合の局面は大きく変わる。マイボールになれば攻撃に移ることができ、相手ボールになれば、守備の時間が始まる。フィフティ・フィフティのボールをどちらがものにするかは、試合の結果に直結するといっても過言ではないのだ。


なでしことアメリカの決勝戦。ボールの競り合い時において、両チームには大きな差があった。「フィフティ・フィフティのボールを争ったときの勝利回数」はアメリカ69勝に対し、なでしこは37勝。アメリカがなでしこの、およそ倍の勝利を記録している。数字を見れば、なでしこは局面での競り合いで後手を踏み、アメリカに主導権を握られたといえる。それは、2-5というスコアと無関係ではないだろう。


なかでも決勝でハットトリックを達成し、得点王と大会MVPに選ばれたロイドは、19勝と圧倒的な強さを誇っていた。前線で起点となり、自らゴールを奪うロイドのほかに、モーガンやラピノーといったゴールに直結するプレーをする“攻撃のキーマン”を封じ込むことができなかったことが、敗因のひとつと言える。



なでしこは2011年のドイツW杯優勝以降、選手それぞれが個の力を高めるために、海外のリーグへ戦いの場を移した。今大会を見ると、4年前と比べて個の力はスケールアップしていた。来年のリオデジャネイロ五輪、さらには2019年のフランスW杯に向けて、さらなる成長を続けるとともに「組織としての個の活かし方」も追求していく必要があるだろう。



●「フィフティ・フィフティのボールを争ったときの勝利回数」

アメリカ勝利:69

日本勝利:37


アメリカ

1位:ロイド (19勝)

2位:モーガン(6勝)

2位:ラピノー(6勝)


日本

1位:宇津木瑠美(5勝)

2位:宮間 あや(5勝)

3位:阪口 夢穂(4勝)


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データ提供:opta

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