「悪趣味な冗談だった」ブラジルを去った本田圭佑に元Jリーグ監督が怒り! 同僚やボタフォゴ関係者も批判「連れてきたことを後悔」【現地発】

「悪趣味な冗談だった」ブラジルを去った本田圭佑に元Jリーグ監督が怒り! 同僚やボタフォゴ関係者も批判「連れてきたことを後悔」【現地発】

2021.1.21 ・ 海外サッカー

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 本田はブラジルを出て行った。しかしパーティー動画の一件は、いまだに話題となっている。


 コロナ禍でパーティーをする動画が拡散すると、本田は自身のツイッターで「Sorry」と謝っていた。しかしその舌先の乾かぬうちに、ポッドキャストでは「僕は後悔していない」と言っている。ではあの謝罪は何だったのか。


 この本田の態度にサポーターは怒りのコメントをあちこちで出しているが、それファンだけでは留まらなくなった。


 ボタフォゴを率いるエドゥアルド・バロッカ監督もこの本田の言動にはさすがにがっかりしたようだ。ラジオ局『TUPI』のインタビューでこう語っている。


「本田は、できるならボタフォゴを退団した後も、チームのアンバサダーをしたいと言っていた。しかしその後の彼の振る舞いを見ると、結局彼はチームを少しも愛していないことがよくわかった」


 チーム幹部の中で、最初に本田批判の口火を切ったのは、ボタフォゴのマーケティングのサブ責任者であり、同時にチームのエグゼクティブコミッショナーを務めるリカルド・ローテンベルグだ。本田がボタフォゴに加入する時に、主に窓口となり交渉に当たっていた男は、失望を隠せない様子だった。


「本田はボタフォゴの救世主となれると、私は常々言ってきていた。しかし今はそれが恥ずかしい。本田を連れてきたことを後悔している。こういう終わり方を見ると、本当に自分のしてきたことが悔やまれてならない」

  かつて南アフリカ代表や、ボタフォゴも率いたことがあり、2006年にはベガルタ仙台の監督も務めたジョエル・サンタナは自身のYouTubeチャンネル、「Podcast do Papai(パパのポッドキャスト)」で今回の件について怒りを爆発させている。


「本田はいったいここに何をしに来たのだ。彼は自分が見えていないのか。反省するということはないのか。結局彼はブラジルでプレーするコンディションにはなかった。ブラジルは暑い。そういうことも考えずにここに来たのか。中盤で適当にパスでも出していれば騙せるとでも思ったのか。


 本田にはたしかに才能はあるかもしれないが、ここでは誰もそれを見ていない。多分日本に置き忘れて来てしまったんだろう。彼をリオのどこかに置き去りにしたら、きっとボタフォゴの本部にさえたどり着けないだろう。自分がどこに向かっているのかもわからないのだから。リオでの本田は、悪趣味な冗談だった」

  怒りの反応はチームメイトからも寄せられている。本田がボタファゴを出ていくと宣言した時、謎の日本語キャップを被り「俺は逃げない」というBGMでインスタグラムのストーリーを投稿したGKのジエゴ・カバリエリは、今回も誰とは名前を出さないながらも、本田にあてこすった投稿をアップした。



「彼はプレーしなかったばかりか、俺たちにサウダージも残さなかった。このチームでは誰も彼を懐かしく思い出したりはしないだろう。俺たちは奴のはったりにうんざりしていた」


 そうブラジルでの本田は虚言ばかりだった。俺はいいプレーができる、俺はチームを愛している、ポルトガル語を習っている。ただの社員ではなくパートナーだ、だから全部を知るべきだ。チームを去ることはない。この状況を変えるために努力する。そして最後のごめんなさいまで……。すべては本心ではなかった。


 彼は真剣にボタフォゴを顧みていたのだろうか。

  新会長のドゥルチェジオは、スポーツ紙『ランセ!』のインタビューで「もう本田と関わることがなくなって、ほっとしている」と語った。


 日本人選手の言動に振り回されてきたボタフォゴは先週末、ついに最下位に落ちた。ずっと危惧されていたこととはいえ、いざ本当に20チーム中のどん底に位置するのを見るのは、クラブ関係者にとって、“本田問題”に続くショックだったかもしれない。


文●リカルド・セティオン

翻訳●利根川晶子


【著者プロフィール】

リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。

 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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