「あの狂気が必要」マルセイユ電撃就任が濃厚のサンパオリ。愛弟子が語る“凄み”とは?「とにかく攻撃、攻撃、攻撃…」

「あの狂気が必要」マルセイユ電撃就任が濃厚のサンパオリ。愛弟子が語る“凄み”とは?「とにかく攻撃、攻撃、攻撃…」

2021.2.23 ・ 海外サッカー

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 不振にあえぐフランスの名門が、“奇才”に命運を託そうとしている。


 現地時間2月22日、ラジオ局『RMC Sport』をはじめとする複数のフランス・メディアは、リーグ・アンで7位と低迷しているマルセイユが、アルゼンチン人監督のホルヘ・サンパオリと契約合意間近であると一斉に報じた。


 今月2日にアンドレ・ビラス=ボアス監督が成績不振や選手補強をめぐる上層部との衝突を理由に辞任を発表して以来、ナセル・ラルゲ氏が暫定的に指揮を取っているマルセイユは、リーグ・アンで7戦未勝利とチーム状況が芳しくない中で、再建を担える新監督探しに奔走してきた。


 そして白羽の矢が立ったのが、サンパオリだ。『RMC Sport』によれば、現在ブラジル1部のアトレチコ・ミネイロと契約しているものの、すでにマルセイユと23年6月までの個人合意に至ったという。


 現在60歳のサンパオリは、チリ代表やアルゼンチン代表を歴任してきた智将であり、自他共に認めるマルセロ・ビエルサの信奉者として知られている。


 そのマニアぶりはハンパではない。日課のジョギング中に崇拝するビエルサの会見音声を聞き入り、ビエルサがアルゼンチン代表を指揮していた際には、同代表のトレーニング施設に出向き、望遠鏡を使って練習を覗き見していたほどなのだ。

  一部で「ビエルサ以上の戦術マニア」とも呼ばれるサンパオリのマルセイユ就任に太鼓判を押す人物がいる。元フランス代表DFのアディル・ラミだ。


 セビージャ時代にサンパオリと共闘した経験があり、かつてマルセイユでもプレーした経験を持つラミは、フランス紙『Le Parisien』の取材で、「間違いなくあの狂気はマルセイユを変えるよ」と、その凄みを語った。


「俺は彼が大好きだよ。マルセイユにとってもこれ以上にない選択になると思う。志向するサッカーはとにかく攻撃、攻撃、攻撃だ。彼は守備を基準に試合に臨むことを嫌うんだ。セビージャ時代の強かったバルセロナに対しても守備は意識していなかった」


 さらに「絶えず走り続ける必要がある」とサンパオリのサッカーを説明したラミは、「マルセイユというクラブにはハマるはずだ」と話しつつ、就任に際しての課題を口にした。


「今のチームの労働力ではサンパオリのサッカーは絶対にできない。だから、新戦力の獲得が必要になるだろうね。彼は速くて、機動力があって、タフな選手を求めているけど、そういう選手がいるようには思えないからね。とにかく攻撃的に仕掛けて、ゴールに執着させる。全員がこれをやらなきゃダメなんだ」


 シーズン開幕当初の目標だったチャンピオンズ・リーグ出場権獲得圏内の3位入りからは大きく後退しているマルセイユ。いまだ正式発表はないものの、秒読み段階と言われているサンパオリ招聘という荒療治は、いかなる効果を見せるのか。就任が決定した際には、所属する長友佑都、酒井宏樹の両日本人選手の起用法も含めて注目したい。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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