アジア初制覇王手の鹿島、完全アウェイで迎える“後半90分”。今こそJのチカラを示すとき

アジア初制覇王手の鹿島、完全アウェイで迎える“後半90分”。今こそJのチカラを示すとき

2018.11.9 ・ 海外サッカー

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AFCチャンピオンズリーグは10日に決勝第2戦が開催。ホームでの第1戦を先勝した鹿島アントラーズが、イランのテヘランでペルセポリスと対戦する。クラブ史上初のアジア制覇へ、鹿島が負けられない大一番に臨む。


■最高の形で迎える第2戦


鹿島は3日に県立カシマサッカースタジアムで行われた第1戦を2-0で完勝。ペルセポリスにアウェイゴールを許さず、最高の形で“前半90分”を終えた。前半、主導権を握ったペルセポリスに対して鹿島は押し込まれる展開が続いたが、GKクォン・スンテを中心とした守備陣がビッグチャンスを阻止。


前半の度重なるピンチを切り抜けると、後半に大声援を背にアントラーズが徐々に流れをつかんでいく。すると58分、土居聖真とのワンツーで中へ切り込んだレオ・シルバが思い切り良く左足一閃。完璧なコースへ放ったシュートは、イラン代表でも守護神を務めるGKアリレザ・ベイランヴァンドも防げず。


劣勢だった前半とは裏腹に鹿島が1点を先行した。先制点奪取で流れを引き寄せた鹿島は、さらに畳み掛ける。70分、FKのチャンスから三竿健斗が落とすと、走り込んでいたセルジーニョがきっちりゴールに叩き込み、追加点を獲得。その後のペルセポリスの反撃をゼロに抑え、理想的な形でタイムアップの笛を聞いた。


特筆すべきは、ACLで5試合連続ゴールをマークしたセルジーニョだ。その決定力はもはや説明不要だが、チャンスメイクの精度もピカイチ。献身的な姿勢は、周りを活かすプレーにも表れている。


また、U-19日本代表でもあり、東京五輪世代の安部裕葵もアンダー世代ながらアジアでの厳しい戦いを経験していることもプラス材料になる。そして、7日発表された11月のキリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表に選出された鈴木優磨も、ここ一番での勝負強さが光る。


日本代表の森保一監督も「鈴木は鹿島でAFCチャンピオンズリーグ決勝に臨み、アジアのチャンピオンを目指す力のあるチームの中で得点という結果を出し、FWの選手として存在感を発揮してくれているので招集した」と、その決定力を評価。物怖じしない強靭なメンタルを武器に、完全アウェイで行われる第2戦で相手を黙らせる一撃が期待される。


鈴木もまた代表選出にあたり「クラブでのパフォーマンスが評価されたから代表に選ばれたということを常に忘れず、鹿島アントラーズのチームメイト、スタッフ、サポーターへの感謝の気持ちを持って、クラブの名に恥じないようなプレーを見せたい」とコメントしている。目に見える結果を残し、森保監督へのアピール材料にしたい。


■鹿島の優勝条件は?



▲ペルセポリスの熱狂的なサポーター


鹿島は第2戦、1点差での敗戦でも優勝が決まる。仮に2点差で敗れても、鹿島が1点以上を奪えばアウェイゴール数により、アジア初制覇を手にすることができる。0-2となった場合は、15分ハーフの延長戦に突入し、それでも結果がつかない場合はPK戦となる。仮に3点差以上となった場合は、敗戦となる。


ペルセポリスのホーム、アザディスタジアムはイラン代表の国際試合も実施する大型スタジアムで、8万人を収容できる。試合当日はペルセポリスのサポーターで埋め尽くされる超アウェイの雰囲気の中、戦うことになりそうだ。


7度目の出場で初のファイナル進出を決め、悲願の初優勝を目指すペルセポリスは、今季ここまでのACLホーム戦で5勝1分けと無敗を築いている。ノックアウトステージではラウンド16、準々決勝でそれぞれ第1戦で敗れながらも、ホームでの第2戦で無類の強さを見せつけて勝ち上がってきた。準決勝では元バルセロナのシャビ、元アトレティコ・マドリーのガビ擁するアル・サッドに競り勝ったことも、警戒すべきポイントだろう。


またJFAによると、ペルセポリスは5日に予定されていた国内リーグ戦を延期する優遇措置を受けており、日本からの帰国後はテヘラン市内で合宿を直行しているようだ。一方で鹿島は6日にリーグ戦で柏レイソルと対戦している。大岩剛監督は第2戦を見据えて大幅なターンオーバーを敷いていた。移動を含めた疲労面では若干鹿島の分が悪いが、持ち前の勝負強さをしっかりと発揮したい。


鹿島は優勝すれば、通算タイトルで20冠目を達成する。すべてが決まる“後半90分”。今こそ日本の、Jリーグのチカラを見せたい。試合は日本時間11日の0時にキックオフする。

記事提供:Goal

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