岩政大樹、今季のCL優勝クラブを予想…本命◎、対抗○、3番手▲、そして注目のチームは?

岩政大樹、今季のCL優勝クラブを予想…本命◎、対抗○、3番手▲、そして注目のチームは?

2019.2.12 ・ 海外サッカー

シェアする

世界最高峰の大会であるチャンピオンズリーグ(CL)は、12日からいよいよラウンド16が開催される。4連覇を狙うレアル・マドリーやリーガ・エスパニョーラで首位を走るバルセロナ、プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティ、強豪バイエルン・ミュンヘンなど名だたるビッグクラブが勝ち上がってきており、ラウンド16も好カード揃いとなった。


『Goal』ではラウンド16を前に、高い分析力に定評がある元日本代表DFのサッカー解説者・岩政大樹氏に現状で考えられる優勝予想をうかががった。


構成=Goal編集部


■◎本命:マンチェスター・シティ(イングランド)



こんにちは、岩政大樹です。いよいよCLラウンド16が始まるということで、今回は現時点における僕の優勝予想を述べさせていただきます。


まず、ラウンド16の組み合わせについて、リヴァプールvsバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・ユナイテッドvsパリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリーvsユヴェントスなど好カードもありますが、比較的うまく分散されたという印象です。準決勝あたりではビッグクラブだけが残りそうですね。


もちろんベスト8の抽選結果にもよりますが、現時点で考えている優勝クラブの本命は、マンチェスター・シティです。シティに関しては近年、優勝してもおかしくないクオリティがある中で、決勝進出さえも果たすことができていません。過去7シーズンのうち、5シーズンがベスト16までで敗退。選手、監督にとっては失敗だと思えるシーズンが続いているということもあって、その経験が今シーズンに活かされるのではないか、と思っています。


そして、ジョゼップ・グアルディオラ監督体制で3年目を迎えて、戦術のバリエーションが豊富になったことも理由に挙げさせてもらいます。ケヴィン・デ・ブライネがケガをしていたとしても、2年目のベルナルド・シウバを筆頭に、調子の上がってきたイルカイ・ギュンドアンなど、他の選手が穴埋めできる層の厚さがあります。


懸念があるとすれば、プレミアリーグでリヴァプールと優勝争いのデッドヒートを繰り広げていること。疲労もあり、もう一度、シーズンの終盤に調子を落とす時期が来ることが予想されます。CL決勝ラウンドの場合、ファイナルまでは2試合トータルなので、その状態のときにユヴェントスやバルセロナ、レアル・マドリーと当たると、悪い流れに飲み込まれてしまう可能性はあります。


リヴァプールと本命を迷いましたが、ラウンド16の対戦カードを見れば、もちろんバイエルンよりかは、シティの対戦するシャルケの方が与しやすい。そのため、こちらを本命に挙げたいと思います。


■対抗○:リヴァプール(イングランド)



そして、対抗はリヴァプールとしました。シティと同じく、プレミアリーグで激しい優勝争いを繰り広げている点はマイナス材料です。ただ、準優勝に終わった昨シーズンの悔しさと経験は活かされるはずですし、単純に今シーズンは戦力と戦術の幅が増えたことで、さらに力をつけています。


プレミアリーグでここまで最少失点を記録している大きな要因は、ヴィルヒル・ファン・ダイクとアリソンの加入。それ以外にも、個人的にはジェルダン・シャキリの加入が大きいと感じています。


彼が加入したことで、昨シーズンまでの4-3-3だけでなく、今シーズンは4-2-2-2のような形も取り入れることができました。組み立てができ、さらに自分でも仕掛けることが可能な左利きのシャキリを2列目に入れて、モハメド・サラーとロベルト・フィルミーノを前線に配する形ですね。


昨シーズンのままだと、例えばラウンド16のバイエルンみたいな相手に研究され、対策を立てられて…という可能性が高かったと思いますが、戦術的な幅が広がったことで、相手としてはやりにくくなっていると思います。


懸念点を挙げるとすれば、今のリヴァプールには、プレミアリーグ優勝やそのほかのトーナメントを勝ち抜いてきた経験がある選手が少ないということです。特に今シーズンはプレミアリーグ優勝も現実味を帯びてきている中で、CLでも上のほうまでいくと、相当プレッシャーがかかってきます。その点においては少し不安ですが、単純に力だけみると、シティとリヴァプールは今回のCLにおいても抜けていると、僕はみています。


■3番手▲:ユヴェントス(イタリア)



ユヴェントスも十分に優勝の可能性があると思います。まず、やはりクリスティアーノ・ロナウドの存在。近年のレアル・マドリーがそうでしたが、チームにとって “ロナウドにラストパスを届ける”という絶対的な形が一つあるのは非常に大きいです。ロナウドという存在があるだけで、その周囲でも駆け引きが生じる。一つも強みがない中で駆け引きをしようと思っても、相手は何も動いてはくれませんからね。彼が決めきることはもちろん、そうでなくともマークが集まることで、当然他の選手はスペースを得ることができます。


特にユヴェントスには、ディバラやマンジュキッチ、ピャニッチ、マテュイディなど素晴らしい働き者の選手たちがいます。そのあたりを含め、マッシミリアーノ・アッレグリ監督がチームのバランスを整えているので、安定的な強さを発揮することができていますね。


あとは守備のソリッドさももちろんのこと、クラブ全体から今大会に懸ける強い思いが伝わってきます。選手のレベルとか、戦術とか、それは非常に大事なことですが、最終的にはクラブ全体がどの方向を向いているか、というのが重要です。


今年のユヴェントスは、“今度こそCLを獲るぞ”ということを、シーズン開始の補強段階から示しています。ここまで本気度が伝わるのは、初めてではないでしょうか。ラウンド16のアトレティコがいきなり難敵ですが、優勝まで突き進む芽はありますよ。


■注目☆:アヤックス(オランダ)



そのほかに、個人的に注目しているのがアヤックスです。19歳ながらオランダ代表にもデビューしているマタイス・デ・リフト、そして来季からバルセロナに加入するフレンキー・デ・ヨングを筆頭に、若手が非常に面白い。グループステージでも躍動感あるサッカーを展開していましたし、ここでレアル・マドリーというビッグクラブと激突するので注目ですね。


“若者たちの挑戦”という意味では、勝っても負けても爽やかさを残してくれそうな試合になりそうです。先に挙げた選手たちは、欧州サッカー全体から見ても重要な選手になり得る可能性があるので、その選手たちをここで見ておくのも良いと思います。


そのほかでは、トッテナムvsドルトムントなども、かなりスペクタクルな展開になりそうで、楽しみにしています。ラウンド16、僕も待ちきれません。世界最高峰の試合をしっかりと見届けたいですね。



記事提供:Goal

シェアする

最新記事