新天地を求めた乾貴士と残留を選択した柴崎岳。パフォーマンスを採点すると?【ラ・リーガ日本人選手の通信簿】

新天地を求めた乾貴士と残留を選択した柴崎岳。パフォーマンスを採点すると?【ラ・リーガ日本人選手の通信簿】

2019.5.25 ・ 海外サッカー

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 ロシア・ワールドカップで、日本代表の躍進を支えた乾貴士と柴崎岳。ともにスペインの地でプレーするMFは、ビッグトーナメントの後でどんなシーズンを送ったのか。


 ふたりの活躍ぶりを100点満点でチェックし、そのパフォーマンスを振り返る。


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乾貴士(アラベス)…40点(やや不満が残る)

【2018-19シーズン成績】

(ベティス)

ラ・リーガ=8試合・0得点・0アシスト

ヨーロッパリーグ=4試合・0得点・0アシスト

コパ・デル・レイ=2試合・0得点・1アシスト


(アラベス)

ラ・リーガ=12試合・2得点・0アシスト


 3シーズンを過ごしたエイバルを離れ、大きな期待を背にベティスに加入。開幕6戦で4試合に先発と、当初はレギュラー格として扱われていた。ただ、3-4-2-1の2シャドーの一角での起用が多く、得意とする左サイドからの仕掛けが影を潜めたのに加え、決定的な場面でのミスショットも目立ち、次第に出番が減少。冬にアラベスへのレンタル移籍を決断した。


 そのアラベスでは、本人も「ほとんどやったことがない」と語っていた右サイドハーフでの起用が多かったにもかかわらず、前半戦の鬱憤を晴らすかのように躍動。アジアカップを終えて合流した最初のレバンテ戦(23節)でいきなり先発すると、そこから6試合連続でスタメンの座を勝ち取り、その間チームも無敗(3勝3分け)を記録した。

 

 今年1月にアスレティック・ビルバオに帰還したイバイ・ゴメスの穴を見事に埋めた日本代表MFのハイライトは、ビジャレアル戦(26節)と古巣エイバル戦(27節)の連続ゴールだ。その2つのゴールをアシストした左サイドハーフのホニとの連携は抜群で、ポジションチェンジをしながら、攻撃を牽引した。


 だが、一時は欧州カップ戦出場も夢でない位置につけていたチームが、終盤に9戦勝ちなしと大失速。乾のパフォ―マンスも徐々に落ち込み、最後は右足首の故障でピッチに立てないままシーズンを終えた。出場試合、ゴール数ともにスペインに来て最低の成績で、一年を通して考えると、満足のいくシーズンだったとは言い難い。

 柴崎岳(ヘタフェ)…20点(失望した)

ラ・リーガ=7試合・0得点・0アシスト

コパ・デル・レイ=2試合・0得点・0アシスト


 最終節までチャンピオンズ・リーグ出場権争いを繰り広げるなど、大躍進を果たしたチームで、ひとり“蚊帳の外”だった印象は否めない。ソリッドな4-4-2で戦うホセ・ボルダラス監督のサッカーにフィットできず、コパ・デル・レイを含めてもわずか9試合、たった500分の出場にとどまった。


 アジアカップを挟んだとはいえ、12月中旬から4月の中旬まで全く出番が与えられない時期もあり、試練の日々が続いた。それでも、指揮官が「真摯にトレーニングに取り組んでいる」と語ったように、腐ることなく出番に備え、約4か月ぶりの出場となったセビージャ戦(33節)ではゴールに絡む活躍を見せた。

  だが、その後も十分な出場機会が与えられることはなく、先発した37節のバルサ戦ではハーフタイムで交代を告げられ、続く最終節は6分間の出場のみ。技術よりもハードワークやインテンシティーを求める指揮官の下では、チャンスを得るのは難しく、失望のシーズンとなった。


 昨夏、今冬と移籍が取り沙汰されたが、残留を選択した。その決断が正しかったどうかは、結果を見れば明らかだろう。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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