「お前はちっちゃい!」西野タイのGKコーチがベトナム代表の韓国人監督に“差別的ジェスチャー”!?

「お前はちっちゃい!」西野タイのGKコーチがベトナム代表の韓国人監督に“差別的ジェスチャー”!?

2019.11.22 ・ 海外サッカー

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 ベトナム国内ではいまだ、物議を醸しているようだ。

 

 現地火曜日にハノイで行なわれたワールドカップ・アジア2次予選、ベトナム対タイの一戦はスコアレスドローに終わった。ベトナムが5節を終えて3勝2分けと無敗をキープしてグループ首位の座を守ったのに対し、西野朗監督が率いるタイは3位に転落。最終予選進出に向けて厳しい状況に追い込まれた。

 

 問題のシーンが起こったのは試合終了直後だ。西野監督が敵将である韓国人監督、パク・ハンソ氏と健闘を称え合っている最中、タイ代表のセルビア人GKコーチのサシャ・トディッチ氏が、言葉とジェスチャーでハンソ監督を挑発したのだ。これに激高したハンソ監督が詰め寄り、一触即発の険悪なムードが漂う。なんとか西野監督をはじめとした関係者がなだめて事なきを得たが、ハンソ監督は試合後の記者会見でこうぶちまけた。

 

「彼(GKコーチ)は試合中から、私に対して挑発的だった。ニヤニヤしながら私になにか言いたげで、ずっと精神的な揺さぶりをかけていたんだ。で、試合後のあの態度だろ。さすがに礼儀をわきまえない振る舞いに腹が立ってね。文句があるのか、やってやるぞと言ってやったんだ」


  ベトナム代表を鍛え上げたパク・ハンソ監督の評価は高く、ベトナム国内では国民的英雄のごとく崇められている。ベトナム・メディアは親愛なる指揮官が侮辱されたとあって、怒りの論調が相次いだ。全国紙『ZING』はトディッチ・コーチが行なったジェスチャーは人種差別につながると主張し、次のように報じている。

 

「トディッチは右手を胸の高さくらいに据え、手のひらを下に向けた。まるでハンソ監督に対して『お前はちっちゃいな』『ドワーフ(小人)だろ』とでも言いたげなジェスチャーをしたのである。アジア人を侮蔑する仕草であり、決して容認できるものではない。FIFA(国際サッカー連盟)はこうした人種差別的な言動には、厳罰を下すだろう。トディッチは少なくとも10試合はベンチに入れないだろうし、タイ代表が無観客試合を命じられるかもしれない」 実際の「ハンソvsトディッチ」の映像がSNS上に拡散すると、ベトナム人ファンを中心にセルビア人コーチへの痛烈なバッシングが後を絶たなくなった。

 

 事態を重く見たタイ・サッカー協会は、トディッチ氏自身の声明を公式サイトに掲載。同コーチは「差別的なジェスチャーだなんてとんでもない。彼(パク・ハンソ)に対して、ベトナムはグループ1位だという事実を手の位置で示しただけだ」と苦しい弁明。それでも最後は、「誤解を招いてしまったことを後悔しているし、ベトナムの方々に深くお詫びしたいと思います」と、謝罪の意を示した。

 

 東南アジアの盟主の座を争うライバル同士にして、ワールドカップ出場を懸けた大一番。スタジアムもベンチもヒートアップしていたとはいえ、軽率にすぎる振る舞いだったと言わざるを得ない。

 

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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