「ブラック・フライデー」と人種差別的な見出しを打ったイタリア有名紙が集中砲火。「リンチだ」反論するも…

「ブラック・フライデー」と人種差別的な見出しを打ったイタリア有名紙が集中砲火。「リンチだ」反論するも…

2019.12.7 ・ 海外サッカー

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 12月6日のセリエA第15節、インテル対ローマのビッグマッチに向けて、5日付イタリア紙『Corriere dello Sport』が一面の見出しで「BLACK FRIDAY」と報じたことは世界で騒がれた。


 記事は、ともに今季マンチェスター・ユナイテッドから加入し、それぞれのチームで大きく貢献しているロメル・ルカク(インテル)とクリス・スモーリング(ローマ)を称賛する内容だ。だが、試合が金曜開催であることにもかけて採用した見出しは、彼らの肌の色を扱ったことで人種差別だと非難を浴びた。


 人種差別問題が相次ぐイタリアでは先日、セリエAの全20クラブが断固たる態度を取るべきと訴えたばかり。そんな中での今回の報道を受け、ミランとローマは『Corriere dello Sport』紙の記者の練習場立ち入りを年内禁止にすると発表した。ルカクとスモーリング本人もSNSで批判している。


 国内だけでなく、国外でもCorriere dello Sport紙は批判を浴びた。公共放送『BBC』をはじめとする英国メディアなどが、今回の問題を大きく取り上げている。


 だが、同紙は電子版でイバン・ザッザローニ編集長の反論コラムを載せ、記事内容を英語、フランス語、スペイン語に訳して公開。正当性を主張した。

  そして一夜明けた6日、同紙の一面の見出しは「だれが人種差別主義?」。さらに、見開きでも「我々は人種差別の敵」と大々的に見出しを打ち、近年、サッカー界における人種差別や、それに対する甘い対応を批判する記事を多く掲載してきたことを強調している。


『Corriere dello Sport』紙は、国内外の批判を「リンチ」と表現。一部のメディアが擁護したことを紹介し、ミランとローマの“処分”についても「見出しは人種差別だが実際にはそれほど悪くない、だから1月には戻ってきてよしとする、としたのは興味深い。事前の恩赦に感謝する」と皮肉った。


 同紙の主張は正しいのか、人種差別助長なのか。今後も物議を醸しそうだ。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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