15日に埼玉スタジアム2002でアジア最終予選 ROAD TO RUSSIA 第5戦 サウジアラビア代表との大一番が行われる。第4戦目まで調子の上がりきらない日本は、現在サウジ、オーストラリアに次ぐグループ3位に位置している。第5戦を各チームが終えれば最終予選は半分を消化したことになるが、先に挙げた3ヶ国に4位のUAEを加えた4チームがワールドカップ出場の権利を争う実質的なライバルと言って差し支えないだろう。
日本代表が戦う試合は全て「負けられない戦い」だが、今回ばかりは引き分けも許されない状況だ。1位サウジが勝ち点10、2位オーストラリアが8、日本は7、4位のUAEが6。勝ち点差4の中に4チームがひしめき合っているいる状態なのだ。しかもオーストラリアの第5戦はタイ、UAEはイラクと、両者とも勝ち点3を狙いやすい相手との試合となる。もし引き分けてしまえばUAEにも抜かれ、一気に4位に転落する可能性が低くないのだ。
サウジ戦を終えると最終予選は一時中断、3月23日のUAE戦(アウェイ)からの再スタートとなるが、やや苦手感が漂うようになりつつあるUAEのアウェイ戦は相当痺れる試合となるだろう。また、サウジ戦、イラク戦含め中東勢3チームとの対戦は全てアウェイとなっており、勝ち点3を積み上げて行くにはかなりハードな環境になる。つまり、15日のサウジ戦に勝てなければ、来年は現実的に3位狙いの戦いを強いられる可能性が高まるのだ。
もし3位になるとグループA 3位とのプレーオフが行われる。現在、グループAは韓国が3位につけている。韓国以外に可能性がありそうなのはイラン、ウズベキスタンあたりと、もし対戦となればかなりシビアな戦いが予想される。また、このプレーオフに勝っても、今度は北中米カリブ海の4位と大陸間プレーオフを戦わなければならない。サッカーファン的には非常に興味深いが、ワールドカップ出場を考えれば回避したいルートだ。ただ、それも3位に入ってこそ与えられる権利。4位以下になってしまえば、98年フランス大会から5大会連続で出場して来たワールドカップ本大会出場が途切れることになる。
相手が強くなったのか、日本が弱くなったのか、そんな議論はどうでもいい。目の前の戦いを全力でとにかく勝つしかないのだ。サウジアラビア戦は11月15日(火)19:35キックオフ予定、テレビ朝日系列にて全国生中継される。