大会概要

今大会で10回目を向かえるFIFAコンフェデレーションズカップ。6つの大陸王者と直近のワールドカップ優勝国、そして開催国の8チームが参加するこの豪華な大会は『プレワールドカップ』として定着している。開催国にとっては警備や運営、放送などワールドカップのリハーサル的な意味合いも強いが、サッカーファンからすれば翌年の本番に向けた前哨戦として楽しむビッグイベントになっている。

第1回は1992年。主催者はFIFAではなく当時のアジアチャンピオンであるサウジアラビア。名称もキング・ハファド・カップという国王の名を冠して行われていた。日本は95年に開催された第2回大会にアジア王者として初参加、ナイジェリアに0−3、アルゼンチンに1−5と大敗、世界レベルとの圧倒的な差を見せつけられてしまう。当時、フランスワールドカップ出場を目指していた日本は、ドーハの悲劇を経験したメンバーが中心のJリーグスター軍団で挑んだが、2試合で2敗8失点、三浦知良の1得点のみという結果に終わった。この惨敗によってチームは若返りへと舵を切ることになり、アトランタオリンピック世代を中心とした日本サッカー躍進の契機となった。

第3回からFIFA主催の大会となり、しばらくは2年おきに各大陸王者の持ち回りで開催されていた。当時は今ほど各大陸のトーナメントが盛り上がっておらず、出場国のモチベーションも低めであり、意義が見えにくい状態が続いていた。だが、2001年大会で転機を迎える。日韓ワールドカップの開催が決定し、史上初めて2つの国にまたがってワールドカップが行われることになったため、コンフェデレーションズカップをプレワールドカップと位置づけて積極的に活用しようという機運が高まった。それは運営的な面に留まらず、参加国の代表チームも『アジアの気候の中で行われる初のワールドカップ』に備えるため、高いモチベーションで大会に臨んだのである。この大会で日本は決勝に進出、フランスに0−1で敗れるものの、FIFA主催大会での準優勝はチームを勇気づけるだけでなく、国内のワールドカップに対する期待感を高めることにも成功した。

2005年ドイツ大会からワールドカップ前年に開催国で行われる、という形で落ち着いた。参加国からすると貴重なワールドカップのシミュレーションを行える機会であり、開催国を除けば各大陸の王者、あるいはワールドカップ優勝国しか出場出来ないという名誉を感じられる大会にもなりつつある(開催国と優勝国が同じ場合などは例外もある)。残念ながら2015年のアジア大会で優勝できなかった日本は2017年大会に出場できないが、ドイツ、ポルトガル、チリ、メキシコ、カメルーンといった強豪国に加え、同じアジアのライバル・オーストラリア、新興国のニュージーランド、そして主催国のロシアと様々なタイプの国が出場するこの大会。ちょっと気が早いが、参加チームと日本がワールドカップで同組になることを想像しながら観戦するのもありだろう。大会は6月17日開幕、NHK-BS1放送で全試合生中継する。