なぜ三笘薫は数的不利でハットトリックを達成できたのか? 都並敏史が“意外”な指摘「相手にとってはめちゃくちゃ嫌な状況」

なぜ三笘薫は数的不利でハットトリックを達成できたのか? 都並敏史が“意外”な指摘「相手にとってはめちゃくちゃ嫌な状況」

2021.10.18 ・ 海外サッカー

シェアする

 まさに衝撃の活躍を見せたのが、ユニオン・サン=ジロワーズに所属するMF三笘薫だ。


 現地10月16日に行なわれたベルギー・リーグ第11節のシラン戦、0‐2のビハインド、さらに退場者を出して数的不利の状況で後半頭から投入されたドリブラーは、55分に左サイドから持ち込む得意のかたちから狙いすましたシュート。リーグ戦初ゴールをゲットする。


 これで息を吹き返したチームが同点に追いついて迎えた76分にも、左サイドから走り込んでボールを受け、ワントラップから正確なフィニッシュ。ついに逆転ゴールを奪う。


 極めつけは90分だった。カウンターからハーフウェーライン付近でボールを受けると、力強いドリブルで独走。カットインから中央に持ち込み、逆サイドに流し込む、圧巻の3点目を奪い、ハットトリックを達成したのだ。



 なぜ、数的不利の状況で、ここまでリーグ戦ノーゴールだった男が3点も奪えたのか。興味深い見解を示したのが、元日本代表の都並敏史氏だ。


『WOWOW』でラ・リーガのレアル・ソシエダ対マジョルカの解説を務めていた都並氏は、試合中に実況の山田泰三アナウンサーから、「三笘が2点ビハインドで数的不利のなかでハットトリックをしたようですね」と知らされると、「それは凄い」と一言。「自由にやれるシチュエーションがいちばん好きなんじゃないですか」と話し、10人のほうが良くなるケースがあると持論を述べた。


「11人揃っている時は、監督が役割を決めてたり、ゲームプランがあったりするので、それに準じてプレーしながらも、自分の判断で良さを出していくというプロ選手の仕事は難しい。だけど、数的不利になって負けていたら、それが関係なくなる。好きなことやるわけですよ。勝つしかないんで。そうすると、意外と思い切って奔放な動きが出てくるので、相手にとってはめちゃくちゃ嫌なんですよ」

  元日本代表の名SBは、「(そうした状況で)三笘のようなドリブラーが好きなことやり出したら、(相手は)けっこう困ると思う」と続けている。


「逆に理路整然とボールにファートディフェンス、次にセカンドディフェンスなんてやっている11人のほうは、それに合わせてプレーするわけじゃないですか。奔放にやって来た選手は掴みにくい。(守備側が)迷ったりもする」


 そして、三笘が大爆発した今回のケースを引き合いに、こう結論づけている。


「サッカーは、奔放に、イマジネーションを持ってやる意識がないと、相手の予測にもはまりやすくなる。そういう意味では戦術や規律と自由のバランスは凄く重要」


「もう行くしかない」という状況で、持ち前の打開力を存分に発揮した三笘。今後はマークが厳しくなるなかで、このパフォーマンスを継続できるかに注目だ。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部



記事提供:サッカーダイジェストWEB

シェアする

最新記事