大会概要

7回目を迎えるFIFA女子ワールドカップ、1991年に参加12チームでスタートした女子サッカー最高峰のイベントは、このカナダ大会から出場国が増え24チームで行われる。日本はこれまでの6大会全てに参加しており、前回ドイツ大会では初優勝して一躍脚光を浴びる存在となった。だが、それまでの5大会はスウェーデンで行われた第2回大会でベスト8に入った以外、全てグループリーグ敗退に終わっている。

ドイツ大会だけで見ると6試合を4勝1分1敗という結果を残しているが、トータルで見ると22試合戦って7勝3分12敗と、完全にダークホースだったことがわかる。ただし、ドイツで初優勝、その2年後に行われたロンドン五輪で銀メダルと日本が強豪国の仲間入りをするにつれてライバルからマークされる対象となり、近年は簡単に勝てなくなってきている。

ただし、日本がドイツで披露したポゼッションサッカーは各国に影響を与え、女子サッカーのレベルをワンランク上げることに繋がった。競技性だけでなく、娯楽性も上がったことによって世界的に注目度も変化してきており、女子ワールドカップも、少しずつではあるが男子の規模に近づきつつある。ただ、競技人口やレベルにばらつきがある。今回の参加国増加によって競技レベルの平均値は下がるため、日本を含む強豪国にとって、グループリーグの突破は比較的容易になる。戦いが本格化するのは決勝トーナメントから、となるだろう。

開催国のカナダは3月に発表されたFIFAランキングで8位につけているものの、新興国に属するチームだ。男子では1994年に同じく北米開催のアメリカ大会が行われた。当時、サッカー不毛の地と呼ばれていたアメリカだが、ワールドカップをきっかけに国内リーグも代表チームも急成長を遂げた。そういった意味でもこのカナダ大会は女子サッカーが新たなステージに進んで行く契機になることを期待されている。