現地記者が選ぶマンチェスター・Cの「最強ストライカー番付」。苦境を支えたエースを抑えて堂々の1位となったのは?

現地記者が選ぶマンチェスター・Cの「最強ストライカー番付」。苦境を支えたエースを抑えて堂々の1位となったのは?

2020.11.22 ・ 海外サッカー

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【番記者選定のマンチェスター・シティ最強ストライカー番付TOP10(1990年以降)】

1位:セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表)

2位:ショーン・ゴーター(元バミューダ諸島代表)

3位:カルロス・テベス(元アルゼンチン代表)

4位:エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)

5位:ラヒーム・スターリング(イングランド代表)

6位:ナイアル・クイン(元アイルランド代表)

7位:ウーベ・レスラー(元東ドイツ代表)

8位:ポール・ディコフ(元スコットランド代表)

9位:ニコラ・アネルカ(元フランス代表)

10位:ガブリエウ・ジェズス(ブラジル代表)


 2007年にタイ前首相のタクシンがクラブを買収し、その1年後にUAEの投資グループがオーナー権を引き継いだ2000年代後期をひとつの境界線に、抱えるタレントのレベルは一変した。


 単純なクオリティーだけで選ぶなら、黄金期を迎えたこの10年に所属した選手でトップ10は占められる。ただ、「ファンの期待に最も応えた」という点に重きを置くならば、低迷期を支えたストライカーも番付に加わってしかるべき。その前提で10人を選んでいる。


 1位は11年の加入以来、チーム内得点王に8年連続で輝いた〝ワン&オンリー〞のアグエロだ。怪我で出番が限られた昨シーズンこそその称号をスターリングに譲ったものの、示してきたのはまさにエースの矜持。44年ぶりのリーグ優勝を手繰り寄せた11-12シーズン最終節のゴールは伝説で、クラブの歴代最多得点者でもあるレジェンドを超える存在は、この先もそう簡単には現われないだろう。


 2位は苦しい時代を支えたゴーターだ。一時は3部まで降格したクラブの低迷期に5年間在籍し、計103ゴールを記録するとともに、チームの1部返り咲きに寄与。サポーターはそんなゴート(ゴーターの愛称)を、いまもヒーローとして敬愛している。 09年夏に宿敵ユナイテッドから渡って来たテベスが3位。マンチェスターの街の「ブラギングライツ(自慢する権利)」が移行した瞬間とも言われているこの移籍もさることながら、ピッチ上で放ったインパクトも特大で、10-11シーズンには主将として42年ぶりのFAカップ制覇に貢献した。退団の引き金となったマンチーニ監督との確執がなければ、より大きな功績を残していたに違いない。


 4位は多くのサポーターが「過小評価されていたFW」と主張するジェコ。在籍した4年半で主役を演じた試合は限られるものの、重要なゴールがとにかく多かった。前述した11-12シーズン最終節で、アグエロの逆転ゴールの直前に値千金の同点弾をアディショナルタイムに決めていたのがジェコだった。


 5位はスターリング。昨シーズンはプレミアで初の20ゴール超えを実現し、クラブ通算得点も100の大台に乗せた。フィニッシャーとして覚醒し、その後も進化を続ける25歳は、いずれアグエロに肩を並べる存在にもなりうる。


 6位のクインは、90年代前半を彩ったストライカー。90-91シーズンはアーセナルのスミスに1ゴール及ばず得点王を逃したが、20得点を量産した。長身を活かしたポストが得意で、チームへの貢献度が高かった。


 そのクインの後を継ぎ、90年代中期からクラブのカルトヒーローとしてファンを熱狂させたのがレスラー。パワフルな基準点型だった東ドイツ出身のFWは、09年にクラブの殿堂入りも果たした人気者だ。


 8位は小さな身体に激しい闘争本能を携え、ゴールと戦う姿勢でファンを魅了したディコフ、9位は2シーズン連続で二桁得点を挙げ、守備の貢献も高かったアネルカだ。10位は、今後の期待も込めてG・ジェズスを選出。ハードワークが身上で、アグエロと比較されながらも着実に成長を続けている。


文●ジャック・ガウハン(デイリーメール紙)

翻訳●松澤浩三

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年11月5日号から転載

記事提供:サッカーダイジェストWEB

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