大会概要

4月6日からヨルダンで開催されるAFC女子アジアカップは今大会で19回目を数える。2010年までは2年おきだったが、現在は4年に1度行われるアジア女子サッカー界のビッグタイトルだ。優勝回数では中国が8回とダントツの1位、北朝鮮と台湾が3回ずつ、ニュージーランド、タイ、オーストラリア、そして日本がそれぞれ1度、女王の座を手にしている。日本はタイと並んで15回と最多出場を果たしているが、「男のスポーツ」と考えられがちな競技にも関わらず、女性が国際舞台でプレイできる環境が割と早い時期から整えられていたということは誇って良いことだろう。

アジアは各国の宗教や道徳的な慣習の影響もあり、女子がサッカーを高いレベルでプレイできる国はまだまだ多くない。そのため相対的にライバルが少ないということもあるが、日本は15回中13回準決勝に進出している。アジア有数の女子サッカー強豪国と言って差し支えないだろう。ただし、優勝は1回のみで前回2014年に行われたベトナム大会が初めてであった。2011年にワールドカップを初制覇したことの影響が大きかったのだろう。それまでは4回決勝に出場しては尽く中国と北朝鮮に屈していたが、欧米の強豪に打ち勝ち、世界を制した経験と自信から名実ともにアジアNo.1チームとなった。

だが、日本の躍進はライバルたちを刺激した。日本はリオ五輪アジア最終予選でまさかの敗退、再び北朝鮮や中国、そしてオーストラリアに後れをとることも増えてきた。韓国も力をつけてきており、タイは2015年にワールドカップ初出場、着実に経験を積みつつある。AFC女子アジアカップはワールドカップのアジア最終予選を兼ねた大会でもある。今回のヨルダン大会は8チームが参加するが、5位以上に入れば来年フランスで開催されるワールドカップの出場権を獲得することが出来るため、8チーム全てに可能性があると言って良いだろう。順当に行けば日本が6位以下になることは考えにくいが、グループリーグでミスが重なるようなことがあると最悪の結果になることもあり得る。高倉麻子監督になってから中々成果があがらないなでしこJAPANに、アジアの盟主として相応しい実力が備わっているか問われる大会になるだろう。サッカーファンならずとも要注目だ。